Windowsのユーザフォルダとは、「マイドキュメント」や「マイピクチャ」のことです。このフォルダが、ある日突然、「Documents」や「Pictures」に変わっていてビックリしませんか?たいていは、ユーザの操作が原因なのですが、原因不明でそうなってしまうこともあるようです。
今回は、これを元に戻す方法をメモ的にまとめてみました。
左の「Documents」は、本来は「パブリックのドキュメント」です。
なお、Windows Vista以降の話になりますので、ご了承を。
まず、システムファイルが見えるように、設定を変更しておきましょう。
エクスプローラで、[ツール]→[フォルダオプション]で「フォルダオプション」を表示させます。[表示]タブに切り替えて、[すべてのファイルとフォルダを表示する]にチェック、[保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)]のチェックを外す、警告が出ますが、[はい]で進んで下さい。
これで、フォルダ名を修復したいフォルダに移動すれば、desktop.iniというファイルがあるはずです。ない場合には、作成しましょう。フォルダの何もないところで右クリック、[このフォルダのカスタマイズ]を選んでプロパティを表示させ、そのままOKボタンを押せばデフォルトの内容で作成されます。
desktop.iniは、メモ帳で編集できます。「パブリックのドキュメント」の場合、このファイルの中身を、以下のようにすればOKです。
[.ShellClassInfo]
LocalizedResourceName=@%SystemRoot%\system32\shell32.dll,-21801
IconResource=%SystemRoot%\system32\shell32.dll,-235
これでログオンしなおしたりすれば、このように直ります。
アイコンが小さいのは、仕様のようです。中アイコンなら普通に出ますが、大アイコン、特大アイコンではほかのアイコンに比べてちびっちゃくなります。
このケースは「パブリックのドキュメント」ですが、他のユーザフォルダにも応用できるように、考え方をまとめておきましょう。
日本語で表示されるフォルダ名は、LocalizedResourceNameで指定します。また、アイコンはIconResourceで指定します。たいていは、それぞれファイル名と番号をカンマで区切って指定します。
ファイル名は、名前を表すテキストや、アイコンのイメージの入っているリソースファイルです。基本的に、shell32.dllに入っていると思ってよく、この部分は触らずに、数字の部分を触ると思っていればよいでしょう。
なお、他には、InfoTipなるものもあり、マウスオーバしたときに表示されるテキストを指定できます。他にもいろいろあるのですが、ここでは省略。詳しくは、以下のページを参照してみてください(英語)。
Desktop.ini Documentation – PeatSoft
ユーザフォルダに対応した番号というのをまとめようと思ったのですが、実はこのサイトにすべて書かれているではないですか!英語ですけど、Windows 7 Examples, Windows Vista Examples, Windows XP Examplesと、わかりやすいです。
なんか、フォルダの表示が変だよと思ったら、ぜひ修復にチャレンジしてください。