企画書は作るもの、と考えていたとすれば、それはとんだ間違い。企画がなかなか通らないなぁ、と感じていたらまずは企画書を作るのをやめてみては?
日本経済新聞8月18日朝刊、「大学」面のコラム「これがおすすめ」から。日経電子版の記事「企画書を通すカギ 作るより考える」のダイジェストだが、ここでも趣旨は十分伝わる。
「通る企画書は、作る前に鍵がある」って、企画書を作る前って何をするの?
アメブロで有名なサイバーエージェントの藤田社長によれば、
考える時間が1で作る時間が9の人がいるが、それでは逆で9:1でなければダメ。
だそう。
企画が通らない人の作業を見ていると、PCの前に陣取り、WordやExcelを立ち上げて、ひたすらタイプ、修正、タイプ、というのを1日中繰り返しているように見える。必要な情報はその都度取り、企画書に反映させる。
これは、企画書を作るという作業と、企画を考えるという作業を同時に行っているからで、すこぶる効率が悪いし、方法として間違っている。
藤田社長の言うように、企画を考える作業に9割割き、残りの1割で企画書を一気に書き上げるというようにすれば、一日中PCの前にいる必要もない。
企画を考えるのは、極端な話、紙とペンがあればできる。簡単な調査も、スマホやタブレットがあればできる。要するに場所を選ばないということで、カフェや屋外でも可能だ。
企画を考えることとは、実は情報よりも考えを整理するということだ。そして、企画書を書くというのは、その整理したことを文章などで表現すること。
これだけで、企画が通る確率はグッと上がる。考えが整理されていないと、情報をひたすらぶち込むだけの、やたらとページ数も多く読む気をなくすようなものになってしまうのだ。
何より大事なのは、読んでみようという気にさせること。また、熱意を見せること。客観的に物事が決まるなんてケースなど、実はほとんどない。
企画書を作る前の整理と、作ったあとの熱意。まったく関係ないようで関係ある。整理がうまくいけば自信に繋がり、熱意に変わるのだ。心得ていこう!