このたび、自宅のパソコンを買い換えました。デスクトップ機で、家族共用です。当然、Windowsマシンです。しかも、ゲーム用です。8年使って、電源かマザーボードがいかれたのか、電源を投入しても、うんともすんともいわなくなりました。
修理しても、さすがに今さらCore 2 Duoマシンでもないだろうと、買換えに踏み切ったわけです。
ちなみに、買換え前も、買換え後も、マウスコンピューター製のG-Tuneです。何かの縁で、このメーカーのコンピューターを使い続けています。
さて、ゲーム用なので(もちろん普通のアプリも使います)、それなりのスペックは必要です。しかし、予算は青天井というわけにはいかないので、限られています。その中で、いかに最善の選択をするか?
そこで選んだのが、これです。投稿時のラインナップなので、すぐに消えるかも知れません。笑
NEXTGEAR i650SA8
OS Windows 10 Home 64ビット、CPU インテル Core i7-6700(3.4GHz)、GPU GeForce GTX 1060、メモリ16GB、SSD 240GB、ハードディスク 2TB、チップセット インテル Z170 Express
OSだけ、Proにアップグレードしました。あとはそのままの仕様。光学ドライブはありません。Office系ソフトも入っていません。しめて15万円を少し切るくらい(税込み)。まぁ、私に許されたギリギリの値段と言えましょう。
結論から言うと、タワー形状がどうであれ、中身が似たようなものなら、価格差はそれほど大きくありません。なので、まずは必要なスペックを決めて、次にケース形状を考えた方がよさそうです。
各シリーズを比較
その根拠。マウスコンピューターのG-Tuneには、デスクトップ機に限定しますが、LITTLEGEAR(持ち運びも考慮した小型ケース)、NEXTGEAR-MICRO(Micro ATX採用のミドルタワー)、NEXTGEAR(ATX準拠のフルタワー)、MASTERPEACE(高級機)というシリーズが存在します。
上記、NEXTGEAR i650SA8のようなスペックですと、各シリーズの該当機種はこんな感じになります。
- LITTLEGEAR i310SA7-SP2 119,800円(税別)
- NEXTGEAR-MICRO im570SA7-SP2 114,800円(税別)
- NEXTGEAR i650SA8 129,800円(税別)
- MASTERPIECE i1470SA5 169,800円(税別)
※CPUはCore i7-6700K 4GHz(+0.6GHz)SSDは480GB(+240GB)、HDDは3TB(+1TB)、光学ドライブ搭載
MASTERPEACEは、ケースに贅を尽くした高級機ですし、最低スペックでも一段上なので除外すると、他の3ラインナップは、価格差が最大1万5千円です。これは、ケースの形状と、チップセットの違いと言えましょう。
拡張性に優れたフルタワーは大型でもあるので、その分高くなります。携帯性に優れた小型ケースは、特殊である故コストが高く付くのでしょう。必然的に、一般的かつ小型のミドルタワーがもっとも安くなる、というわけです。
さらに、LITTLEGEARとNEXTGEAR-MICROのチップセットには、マザーボードの特性上もあってH110というエントリークラスのものが採用されていますが、NEXTGEARとMASTERPEACEではパフォーマンス重視のZ170が採用されています。当然、Z170搭載機の方がパフォーマンスに優れ、拡張性も勝っていますので、これが価格の差になっていると言えます。
ですので、必要なスペックを決めたら、あとは好みや利用形態でケース(シリーズ)を決めればよいというところでしょう。
こだわりポイント
以下は、私のこだわりポイント。
OS
標準のWindows 10 Homeを、Proにアップグレードしました。少し高くなりますが、Homeだと行き詰まるのが事実。昔、Windows XP Home Editionマシンをメンテナンスしようとして、あまりに制限がきついので辟易しました。管理者スキルがあり、予算が許せば、たとえ自宅使用としてもProです。
CPU
コンピュータの頭脳。インテルのCore i7-6700というプロセッサです。4コア、3.40GHz駆動(TurboBoost時最大4.00GHz)、8MBスマートキャッシュ、HT対応。インテルのCPUには、ハイエンドを除いてCore i7, i5, i3というラインナップが存在しますが、もっとも性能がよいのはもちろん数字の大きい方です。
今はi5でも4コアを達成していますが、i7だとHTすなわちHyper Threadingが使えますので、同時実行可能なスレッドを8まで持っていくことができます。内部キャッシュの量も大きいので、パフォーマンスを優先するなら、まずはi7ですね。
クロック数には、逆にそんなにこだわる必要はありません。上の下くらいで大丈夫です。トップは、何しろ高いですから。
GPU
ゲームマシンでは、GPUの性能が大事です。もはや、CPUと並んで重要なパーツと言えましょう。お金を掛ければキリがないところでもあります。GPUの供給メーカーには、AMDとNVIDIAがありますが、AMDのRadeonシリーズは、NVIDIAのGeForceシリーズに、性能的に水をあけられているのが現状です。なので、G-Tuneのラインナップも、必然的にGeForceシリーズがメインになります。
GeForceシリーズの中でも、ゲーマー向きのGTX10xxシリーズがコストパフォーマンス的に有効です。さらに、1060, 1070, 1080とありますが、相当値段が変わってきますので、まずはGTX10xxの中のローエンドと言うことで、1060を選択しています。フルHDの画面でゲームをするなら、十分と思われます(4Kディスプレイを使うとかなら話は別です)。
メモリ
メモリは多いに越したことはありませんが、8GBでも十分、16GBあれば余裕綽々と思います。できれば、2枚構成のデュアルチャネルが望ましいですね。中には、シングルチャネルというものが未だにありますし、要注意です。高級機だと、クアッドチャネルというものもありますが、高いです。当然、チャネル数の多い方が、パフォーマンスはよくなります。
SSD+HDD
一度でもSSDの世界を味わってしまうと、今さらHDDの世界には帰れません。なので、私の中ではSSD搭載は必須です。しかし、SSDは高いので、むやみに大容量を求めるのもコストと的な問題があります。そこで、HDDとのハイブリッド構成です。OSやアプリケーションはSSDに入れて高速化を図り、写真や音楽データなどはHDDに入れて大容量の恩恵を受けます。そういう意味では、SSDの240GB、HDDの2TBは組み合わせの妙があり必要十分と言えましょう。
もちろん、使い始める前に、各ユーザのドキュメント、ミュージック、ピクチャなどのフォルダを、HDDに作るフォルダで置き換える必要があります。
光学ドライブ、カードリーダ
これは迷うところです。上記構成には、カードリーダは標準でありますが、光学ドライブはオプションです。数千円とはいえ、付けるかどうか、迷います。結論としては、外付けのDVDドライブなどがあれば、とりあえず不要です。ダウンロード→インストールの時代なので、光学ドライブがいつもつながっていなければならない必要性は下がっています。もちろん、CDやDVDをしょっちゅうリッピングする、CD-RやDVD-Rをしょっちゅう焼く、という場合にはこの限りではありません。
こんな感じですが、いかがでしょうか? 長らくPCのトレンドをウォッチしていないと、いきなり買換えと言うことになっても何を選んだらいいかわかりませんよね? そういうときに、少しでも役に立てば幸いです。