技術評論社より、「Raspberry Pi はじめてガイド―[Raspberry Pi 4完全対応]」がいよいよ刊行となります。今回、「山内直」名にて執筆を引き受けさせていただきました。
もう一昨年になりますが、Raspberry Piシリーズの最上級モデルであるRaspberry Pi 4 Model Bが登場しました。本書は、本機種に対応した、入門者に向けたやさしいガイドとして企画されました。
内容としては、Raspberry Piとは?という基本から、電子工作までを一冊で楽しめる内容になっています。入門者向けとは言え、すごく欲張りな内容になっています。本のサイズもB5変形判と大きく、写真や画面ショットも豊富で、紙面も非常に見やすくなっています。写真や画面の入るページはカラー印刷になっているなど、かなり豪勢な仕様です。
ブログ主こと著者は、出版社(秀和システム)での編集者時代に、このRaspberry Piを題材にした本を多く手掛けてきましたが、自分で書くのは初めてということで、非常に楽しい仕事となりました。テーマとしては、すぐに試せる、理屈もわかる、です。どんなに簡単なことでも良いので実際に操作して試すことで、Raspberry Piを使っていること、その可能性を実感できる。また、ただ言われるままに動かしているだけでなく、何をしているかというのがわかるということです。
個人的に、ワケがわからないけどとにかくやってみたというのがキライなので、次につながるアクションと知識が身につけられればいいなと思っています。ですので、名前の由来や機能・操作の前提知識にもこだわっています。
書いて触って改めて思いましたが、Raspberry Piというコンピュータは、ものすごい可能性を持ったハードウェアです。この1万円もしない小っちゃなボードを買ってくれば、あっという間にPCができあがります。また、サーバーに仕立てたり、プログラミング学習用のワークステーションにしたり、電子回路をつなげばコントローラーにも変身します。とにかく自由自在です。しかも、ちょっと前のノートPCをしのぐハイスペックです。
なお、本書はJapanese Raspberry Pi UsersGroup主宰の太田昌文氏の監修が付いています。技術的な誤りの指摘や内容の提案をいただきました。また、すごいことにRaspberry PiのロゴデザイナーであるPaul Beech氏の推薦文も付いています。
ぜひ、本書を手に取っていただき、Raspberry Piの世界を体験していただければと思います。