前回のアップグレードでは、見事に失敗した。なので、今回は休日の昼間に開始し、BIOSパスワードも除去し、電源に接続して万全の体制で行うことにした。しかも、アップグレード中は本人はジムで汗を流しているのだ。ジムで汗を流している間にアップグレードが終了していれば、それほど幸せなことはない。案の定、そのとおりになった。戻ってくれば、アップグレードは最終段階になっていた。
アップグレードが済めば、いつもどおりに再起動し、いつもどおりにログオンし、使い始めることができる。インストールしていたアプリケーションの状態も、そのままであるので改めてアプリケーションをインストールすることもなく使い始めることができる。これはかなり便利だ。
だが、はやりいくつか気になる点が出てきた。これは、マニュアルやドキュメントに記載されていることかも知れないが、実用上出てくる点として書いておきたい。
- スタートメニュー中のアプリケーション起動履歴がクリアされる。つまり、スタートメニューを開いたときのリストが初期値に戻る。
- デバイス類のドライバ組み込みが再度必要になる。USBハードディスクドライブなど。
- Windows Live Messengerなどのリンクが初期化されるので、インストールを再度行う必要がある。
いずれも、再度歴史を積みかねるという気持ちで行けば特に問題となるものではないが、一応はこういうことがあるということを知っておいた方がいいだろう。
Wndows Vista Ultimateにアップグレードすると、Ultimate Extrasが使えるようになる。これは、Ultimateのみに表れるアップデート項目だ。BitLockerなどはこれによって使用可能になるが、面白いのは他言語対応である。私などは、さっそく英語パッケージをダウンロードし、インストールした。1GB以上あるが、ほかに韓国語や中国語なども入れればそれだけでディスクを使い尽くすほどのものである。なので、リストされる全言語をインストールしようなどとは夢にも考えないことだ。
英語パッケージをインストールすると、「表示言語」を切り替えることができるようになる。言語を切り替えると、Windowsのメニューやダイアログボックスの言語がそれに合わせて切り替わる(アプリケーションなどは変わらない)。変更は、コントロールパネルの「時計、言語、および地域」から「表示言語の変更」を選ぶ。
「表示言語を選んで下さい」とあるところから、目的の言語を選ぶ。言語パッケージを何も入れていないと、選ぶことができないが、何かしらの言語パッケージを入れていると、このように選択肢に現れる。
ここで「English」を選ぶと、英語に切り替わるが、まずはログオフする必要がある。ログオフ後、再度ログオンすると、英語モードに切り替わる。
上記のコントロールパネルも、このとおり英語となる。フォントも少し変わって、スマートになる。日本語を使うべきところは日本語になるので、実用上の問題もない。すっきりとした画面、英語に慣れたいと思う場合には、英語モードで使い続けるのも悪くない。