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UQのWiMAXサービスに申し込む

無線通信サービスを提供するUQ Communications(以降UQ)が、正式運用に先立ってモニターを募集しているという情報を入手した。現在使用中のauのサービスの通信速度に若干の不満を持っていたので、UQのサービスがどんなものか評価するために、さっそく申し込んでみることにした。

UQは、KDDI、インテル、京セラなどが出資する通信事業会社である。設立後1年半ほどと、若い会社だ。この会社が、7月1日の正式運用開始に先立ち、モニターを募集するというのだ。ちなみに、UQの提供する無線通信サービスはWiMAXサービスと呼ばれる。WiMAXとはWorldwide Interoperability for Microwave Accessの略で、もとはブロードバンドの導入が難しい離島や山間部向けに提供するサービスとして注目された。現在はモバイル通信規格も策定されている。UQの提供する無線通信サービスは、このモバイル通信規格であるIEEE 802.16eを使用したものである。

IEEE 802.16eは、Mobile WiMAXとも呼ばれ、移動体通信に適している。通信距離は1~3kmと短く、伝送速度も20Mbpsと低めだが、高速で移動しても通信できるなど、モバイルでの利用に耐える仕様になっている。ちなみにUQの提供する無線通信サービスでは下り最大40Mbpsとされており、変調方式にOFDMAを採用している。規格上は20Mbpsだが40Mbpsと言っているのは、MIMOと呼ばれるマルチアンテナ技術を採用しており、見かけ上倍の速度が出せるということらしい。上りは、最大10Mbpsである。

auのサービス(Packet WIN)では、下り最大3.1Mbpsだから、かなり速くなることが期待される。Packet WINはPPP接続のパケット交換方式だが、WiMAXは無線LANのイメージに近い。つまり、直接IPレベルの接続を行う。ネットワーク層が、IEEE 802.16eというわけだ。

なお、モニターを募集していたのは今月の初め頃であり、現在はモニター決定のお知らせが当選者には行っているはずだ。モニターになるには、東京23区、川崎市、横浜市に在住していることが最低条件だが、ほかの条件もクリアしたので、応募してみることにした。モニターに選ばれると、通信カード無償貸与、登録料無料、基本使用料が無料になる。つまり、モニター期間中は、基本的に無料で使えるのだ。正式運用開始後は有料になるが、その後の基本使用料だけ払えばいいことになっている。通信カードはそのまま無償譲渡され、登録手数料はかからない。使うのをやめたければ、通信カードを返却すればいい。

これから6月まで使ってみて、調子がよければそのまま使い続ければよいわけだ。次の休みを利用して、試してみたいと思う。

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