新旧MacBook Proを比べていて、あることに気付いた。2013 Lateモデルの「システム環境設定」ー「省エネルギー」には、「コンピュータのスリープ」項目が存在しないのだ。
では、スリープ機能はないの?ということはなく、Appleメニューの「スリープ」から明示的にスリープ状態にできる。しかも、「省エネルギー」には「ディスプレイが切のときにはコンピュータを自動でスリープさせない」という項目もある。
なので、スリープ機能自体がなくなったわけではない。と思われる。ではなぜ、スリープまでの時間を設定できなくなったのか?この鍵は、やはりHaswellにありそうだ。
Haswellは、省電力モードが強化されている。スタンバイ時の消費電力を大幅に低下させ、電力管理機構も組み込まれているそうだ。ということは、コンピュータを明示的にスリープ状態にしなくても、CPU自体の省電力機構を利用した方が、スムースなのではないかというのは理解できる。
スリープ状態にすれば、復帰にはそれなりの時間がかかる。しかし、CPUが単にスタンバイになっているだけだと、復帰も速い。Haswellではこの時間も退縮されているそうなので、このメリットを思い切り活かす形にしたのだろう。
なので、MacBook Proのふたを閉めると、すぐにおとなしくなる。以前は、実際にスリープモードに入るまでにだいぶ時間がかかった(ファンがうなってすごいことになった)のだが、今は一瞬だ。
ふたを開ければ、すぐに復帰する。すでにオンになっていたかのようなスピードぶりだ。
そういえば、前面のスリープ状態を示すインジケータLEDがなくなっているが、意味がないtので廃止されたのだとわかる。つまり、スリープ状態であろうがなかろうが、必要ならコンピュータはどんどん省電力化し、必要ならすぐに復帰するのだ。余計なことに気を回さなくても良いよ、とうことなのだ。
とはいえ、Time Capsuleへのバックアップのように、時間がかかる処理をしている間に勝手にスリープされても困る。このようなときには、「省エネルギー」の「ディスプレイが切のときにはコンピュータを自動でスリープさせない」をチェックしておくと、画面が消えていると勝手にスリープしない。
じゃ、画面が点いているときに勝手にスリープすることはあるの?ということだが、意味がよくわからない。このへん、もっと研究する必要がありそうだ。