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(続)県立フラワーセンター大船植物園が存亡の危機に!

神奈川県立フラワーセンター大船植物園の存続についての続報である。肝心の撮った写真の投稿はとりあえず置いておき、まずはこの話だ。背景となっている、神奈川県の「緊急財政対策の取り組み」と「県有施設 見直しのロードマップ」を改めて確認してみた。

1回目の記事はこちら:県立フラワーセンター大船植物園が存亡の危機に!

う〜ん、これは大船植物園どころの話じゃないじゃないか…。

それぞれPDFになっているので、Adobe Readerなどを持っている人は確認してみて。

緊急財政対策の取組み [PDFファイル/459KB] – 神奈川県
別表1 県有施設 見直しのロードマップ – 神奈川県

1番目のPDFから、社会福祉関連(介護、医療など)の費用が増えて借金も膨らむ一方なので、県の財政に負担をかける施設についてはどんどん見直していこうということと理解した!

そのリストが、2番目のPDFになる。つぶさに見ていくと、あるある、環境農政局所管、鎌倉市、委譲を含めた検討、など。

本園と関谷事務所は、市への移譲について検討
本園苗ほ跡地は貸付・売却

この、(鎌倉)市への委譲についてが不調だったということだな。本園苗ほ跡地というのは、西方面に隣接した台形の土地のようだ。こっちには、有害物質が出たそうで利用はなかなか進んでいないような印象を受けた。

平成25年度の動き。

本園と関谷事務所の移譲について、市と調整
本園苗ほ跡地は26年度までに貸付・売却

くどいようだが、不調に終わったようだ。で、平成26年度は、こうなる。

市との調整結果を踏まえ対応を検討

これが民営化を含めた検討ということだな。で、その先は、

27年度以降に検討結果を踏まえ対応

ということだそうだ。今年度(26年度)が正念場というところか。

ちなみに、2番目のPDFには、県立の森林公園や丹沢地区のビジターセンターなども対象に含まれていることが記されている。七沢森林公園、四季の森公園や東高根森林公園も対象に含まれている。こっちは、すでに今年度に「検討結果を踏まえ対応」フェーズに入っているから、すでに深刻なんじゃないか?公園自体は(駐車場を除いて)無料で賑わっているが、それじゃぁキャッシュを産み出さないからなぁ。

考え方は二つある。ひとつは、すっぱり民営化して、民間の知恵を入れて立て直すというもの。非効率経営だった高速道路のSA/PAが民間委託で生まれ変わった例もある。ただし、営利優先でエンターテインメント性重視になり、料金も高くなる可能性がある。

もうひとつは、無償あるいは少額利用をやめて適正な課金を行いながら運営を立て直すというもの。ブログ主は、今回「かながわトラスト基金」の特典の優待券を使ったが、こういうのをすべて廃止する。65歳以上の割引も原則廃止する。利用者に相応の負担を強いる方式だ。

適切なコスト負担はいとわないが、施設のディスニーランド化は勘弁だ。とはいえヘビーユーザーでもないので、どこまで主張できる立場なのかも微妙だ。世の中写真ブームだし、アマチュアフォトグラファーにとって魅力的な施設であれば、状況は今よりよくなるのではないかと思うが…。

今後の動きを見守りたい。

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