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MacBook Pro 15inch(2019モデル)の使い心地は?

DELLのUSB-C対応ディスプレイU3219Qを導入したと書いた者です。

USB-C対応ディスプレイDELL U3219Qを導入する

その伏線として、MacBook Proのリニューアルを検討していると書きましたが、このたびそれが実現し、1ヶ月以上が過ぎました。16インチモデルも噂されていますが、信じるもんか!

いいかげん、評価も固まってきたのでその使い心地のレポです。

2019年8月の時点の情報で書いています。新機種が出たりするので、その旨ご了承下さい。

購入したのは、下記のようなスペックです。Apple Storeから購入しました。

他は標準仕様です。要は、CPUとメモリとSSDをグレードアップしたということです。しかしこれ、すごく高くつきました。Appleのグレードアップは、おいそれと手を出せるもんじゃないですね。

なぜグレードアップするのか

MacBook Proの15インチモデルは、そのままでもかなりの高性能です。ベースモデルは2種類あります。私は、高機能な方をベースモデルに選びました。

CPUは、2.6GHzのCore i7(6コア)または2.3GHzのCore i9(8コア)です。そして、これを2.4GHzのCore i9(8コア)にグレードアップできます。Core i7をi9にするのは有意義ですが、i9同士で2.3GHzを2.4GHzにするのは正直微妙ですね。

メモリは、16GBです。これを32GBにグレードアップできます。私のように、グラフィック系のアプリを使ったり、仮想マシンとしてWindowsやLinuxをばんばん起動するような場合には、メモリは多ければ多いほど良い、でしょう。CPUにかけるお金があるなら、メモリにかけましょう。

SSDは、256GBまたは512GBです。これを1TB, 2TB, 4TBにグレードアップできます。私は買い換え前に1TBのSSDを使っていて、これより少ない容量は考えられませんでした。ならば1TBにグレードアップすればよいのでしょうが、2TBにしたら?という悪魔のささやきにやられて、2TBにしてしまいました。とはいえ、最近は何をやるにもGB単位のファイルのやり取りになりますし、仮想マシンの200GB級のファイルも気軽にコピーできたりと、大容量は何かと余裕があってよいです。

しかし!上記をやると、もう一台買えるんじゃないの?くらいのお金がかかります。Apple Storeの金利0%ローンを活用してなんとかしのぎましょう!

買ってよかった…というポイント

買ってよかったと思ったら、自慢したくなるものじゃないですか!

速い!

それまで使っていたのは、2013年モデルのMacBook Proでした。CPUは2.2GHzの第4世代Core i7(4コア)、メモリは16GB、SSDは1TBとかなりの高性能版でしたが、5年も経てば性能不足は否めません。

特に、仮想マシンを使っているときのモッサリ感がひどく、試しに4Kモニタを繋いでみたら画面が流れるように書き換わるのが見えるほどでした(これはCPU性能だけのせいではないですが)。

現時点で、速度に関する不満はまったくありません。

ボディが美しい!

選んだカラーはスペースグレイで、これまでのシルバーと違って落ち着いたたたずまいが何とも言えません。表面の黒いアップルマークも渋いです。

愛用しているiPhone 8もスペースグレイなので、カラーコンビネーションも抜群です。

USB-C対応ディスプレイとのコンビが最強

今のMacBook ProはUSB-Cしか外部端子がないので、ドックの利用がほぼ必須といえます。USB-C対応ディスプレイをつなげば、家では大きなスクリーンでゆったり作業が可能になり、充電もUSB機器も一発接続という便利さです。

このディスプレイについては、こちらから。

USB-C対応ディスプレイDELL U3219Qを導入する

う~む、というポイント

光あれば影がある、ということで。いいことづくしならそれに越したことはないんですが…。

キーボードが合わん!

以前から不評のバタフライ式キーボード。ショップに展示してあるのを触って、これは合わないなと思って敬遠してきました。しかし!2019年モデルで改良されたということで期待していましたが、やはりバタフライはバタフライ。浅いストロークや固めの反動など、いまいち好みじゃありません。

薄くするにはしようがないんでしょうが、以前のようなストロークの深いキータッチの方が個人的には好みです。

Touch Barの使い勝手がいまいち!

15インチモデルはTouch Barが標準装備なんですが、これが慣れないと、いや、慣れてからも使い勝手がいまいちと言いますか。何より、Escキーが実体でなくなったのが痛いです。たいていの場合にはTouch Barにいるのでいいのですけど、位置が右に寄っていて、以前のように「1」のちょっと上を叩くという感覚で行くとずれます(気が付くと「1」を連打しているということも)。

あと、私はATOKを使っているので、ファンクションキーを多用するのですが、ファンクションキーはf8までしか常に出ていないので、f9やf10がほしい場合には、Touch Bar上をスワイプしてスライドしてやる必要があり、はっきり言って面倒です。

しかし、「機能設定」でTouch Barをファンクションキーのみに固定できます。そうすると以前と互換ですが、なぜかもったいない気も。

タッチパッドが大きすぎる!

これって、文句をいうポイントなの?と思いますが、大きくてマウスカーソルの移動に余裕がある反面、手前側で手のひらが触れてしまったり、知らないうちにタップと認識されていたりして、これまでと操作スタイルを変えなければならないのでした。

完全に手を浮かせて操作しないと、変なアクションを認識されてしまったり、それをいちいち取り消したりと、慣れないうちはストレスですね。

ドックが必要

これっていいことなんじゃないの?と思うでしょうね。しかし、いつもいつも家や職場でMacBook Proを使うとは限りません。出先で使う、そのときiPhoneを接続したい、SDカードメモリを使いたい、という場合にはUSB-CからUSB-Aに変換する、USB-Cタイプのカードリダーなど、何かしらのアダプタが必要になります。しかし、こんなのをいちいち持ち歩いていられないです。

なので、持ち歩きのためのドックも結局あった方がいいよね、ということになります。あまり安くないので、本体で大枚はたいた上に、さらなる出費が必須です。

ケーブルが必要

新しいMacBook Proへ、それまで使っていたMacBook Proからデータを移行するには、旧MacBook Proをターゲットディスクモードにして、新MacBook Prosで移行アシスタントを使うのが簡単です。しかし、ターゲットディスクモードを使ったデータ転送は、Thunderboltにて接続しないとダメという制約があるんですね。私はこれを知らずに、USB-Aケーブルでつないでも認識されないので、しばらくジタバタしていました。

必要なもの。Thunderboltケーブル。しかし、Appleで売っているのはThunderbolt 2のケーブルなので、そのままではUSB-C端子に刺さりません。なので、Thunderbolt 2→Thunderbolt 3(USB-C)の変換ケーブルも必要になり、これがまた出費。いったいどれだけお金をかけさせるの?しかも、移行が済んだらしばらく(ずっと?)用済みなケーブルたち。


う~む、Appleの用意した先進装備がことごとく肌に合わん!ということは、最新機種を使う資格はないんじゃないかとまで思いはじめてきました。

とはいえ、ベーシックな部分では、間違いなく「買ってよかった」と思えるマシンです。とにかく、何をさせるにも心配が無い、というのは大きいです。画面やキーボードやマウスは、外付けでしのげば良い。そう割り切れば、最強じゃないでしょうか。

 

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