Macユーザで、Parallels DesktopでWindowsなどを動かし、かつTime Capsuleにバックアップをとっているという人向けの記事。逆を言えば、それ以外の人には何の役にも立たない記事。すまん。
ブログ主は、これに該当する一人だが、かねてからParallels Desktop使用中のTime Capsuleへのバックアップには、スッキリしないものを抱いていた。スッキリさせたいという気持ちとは裏腹に面倒くささが先に立っていたが、先日のコメントをいただき、これではいかんと改めてスッキリさせる意志を固めた次第である。
けっこう長くなりそうなので、何回もに分けて投稿する。最初は、Time CapsuleないしTime Machineの動きのおさらいといこう。
Time Capsuleとはストレージ(HDD)を持ったバックアップ媒体、Time Machineはそれへのアックアップを実行するプログラムである。これをまず押さえておく。
Time Machineは、一定時間ごとに、バックアップ対象の変更されたファイルがないか調べに行き、あればTime Capsuleへコピーする。これがもっとも単純な動作。変更されたファイルとは、ファイルの持つタイムスタンプが更新されたもので、サイズが大きくなろうが小さくなろうが同じだろうが関係がない。タイムスタンプを見て、変更されていると判断すればコピーしに行く。
Time Machineのよいところは、何世代にもわたってバックアップを残してくれることだ。Time CapsuleのHDDに空き容量がある限り、古いバックアップを残しておいてくれる。空きがなくなれば、古いものから削除していく。これにより、直近の状態への復帰だけではなく、何月何日何時のバックアップへ戻る、というようなことが可能になるのだ。
これがTime Machineたる所以だが、個別のファイルにアクセスできるのがすごい。あのときにあそこにあったファイルが必要なんだよ〜ということにも対応できる。単純なバックアップでは酒断ちもとい逆立ちしてもできない技だ。
そんなに古いバックアップまで持っていたら、Time CapsuleのHDDがあっという間に一杯になってしまうのでは?と思いがちだが、そこはうまくやっていて、同じファイルは1個だけ持ち、各世代のバックアップで共有するようになっている。何世代もバックアップすると言ってもすべてのファイルが更新されているわけではないから、無駄を省いた合理的な仕組みと言える。
さて、Time CapsuleとTime Machineについての話はこれでいいだろう。次は、Parallels Desktopの仮想マシンがどのようになっているのか、ということを見てみたい。