岩と水晶

10月の連休の中日は、箱根に出向いたのだが、小田原厚木道路から国道1号に出るのさえも大変という渋滞で、この渋滞は遠く箱根湯本のあたりまで続いている感じであった。本来の目的は、箱根強羅公園で草花を愛で、そこからケーブルカーで早雲山へ行き、富士山でも見えるかな?といった感じだったのだが、それはもはやきつそうなので、途中で日和って小田原にある「神奈川県立生命の星・地球博物館」という(いかにもお役所が好きそうな)名前の博物館に入ることにしたのだった。

Kanagawa_earth_01 正面入り口。

リンク: 神奈川県立生命の星・地球博物館トップページ

詳しくはサイトを見ていただければよろしい。岩石や化石といった標本がメインだが、個人的には膨大な昆虫の標本が気に入った。きわめて多様性に富んだ生命系が実感できる。

Kanagawa_earth_02 マンモス。

同行者(子供)の記念に、「ROCK & CRYSTAL」という簡易発掘キットというものを購入した。今回の記事は、実はこっちがメインである。名前からすると、「岩と水晶」である。そうである、岩の中から水晶(鉱石)を掘り出すというものだ。

Rock_crystal_01 左側のが「岩」である。

これを、付属の木製の「のみ」で掘っていく。岩というか、乾燥させた粘土、石膏といった感じで、それほど堅くないので木製の工具でざくざく掘れる。ただし、中に隠れている鉱石を傷つけてはまずいので、周囲を注意深く掘っていく。

Rock_crystal_02 少し頭が出てきた。

中には、8種類の鉱石が入っているということだが、それは掘ってみないとわからない。欲しいのは色の付いたものだと言うことだが、果たして?

Rock_crystal_03 ここからが大変。

ここまで来ると、どのようなものが入っているのかわかる。今回は、白い、灰色っぽい石(説明書きにはGRAY AGATE=灰色の瑪瑙?とあるが)であった。掘り出せたら、付属のハケで細かな粉を推してやれば発掘完了だ。

Rock_crystal_04 遠目にはアサリ貝にも見えるが…。

実際は、エッジの立ったいかにも「今まで埋まっていました」というものではなく、研磨されて加工されたきれいな石が入っている。まぁ壊れにくいようにとの配慮だろうが、ちょっと臨場感には欠ける気がする。

でもまぁ、帰路をわくわくして運び、さっそく作業開始、彫りだした石を見てにんまりする姿を見れば、なかなか気の利いたお土産と思うのだ。420円(税込み)。

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