「金沢市民の森」と「横浜自然観察の森」について調べていたら、どうやら、前回紹介した「関谷奥見晴台」あたりから先は「横浜自然観察の森」に入るようだ。なので、急遽タイトルを改めたい。しかも、「市民の森」でないので、「番外編」としたい。まぁ、細かいことだが。
ここが、「横浜自然観察の森」のWebサイトである。「施設案内」をクリックすると、全体の地形がよくわかる(ただしすごく大きな画像なので注意)。
撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E(28-300mm F3.5-5.6 MACRO)
このあたりは、「コナラの道」と呼ばれる一帯である。そのとおりで、コナラの木が多い(いわゆるドングリ)。この「道」には、ほかに「ミズキの道」「タンポポの道」「ウグイスの道」がある。なぜそのようなネーミングなのは、だいたい想像できる。
「コナラの道」をG17地点に向かって進む。フラットな道で歩きやすいが、雨上がりなのでところどころぬかっている。でも気にしない、気にしない。
「シモツケ」の花。下野の国、すなわち栃木県で発見されたからこういうネーミングだそうだ。シモツケソウともいう。ふつうの民家の植え込みにも、よく見かける。
「オカトラノオ」。この季節では、お馴染みの花だ。遠目には、ほんとうに尻尾だが、近くで見ると、細かな花が付け根から徐々に開いているのがわかる。
「コナラの林」の標識。
標識を過ぎて、ひたすら歩く。木漏れ日が、心地よい。
しばらくすると、針葉樹がかたまっているあたりに出る。ここまで来れば、G17地点はもうすぐだ。
ぎょっとするような葉っぱを発見。一瞬、何かの生き物かと思った。
G17地点に到着。ここで右手に進めば、「自然観察センター」に至る。単純な道かと思いきや、けっこうな難路である。
「ヤブキリ」の終齢幼虫を発見。ヤブキリというのは、ヤブのキリギリス、という意味。普通のキリギリスは、草原などにいるが、こちらは藪の中にいる。肉食性で獰猛なのは同じ。
針葉樹と広葉樹に挟まれた道を歩く。広葉樹は自然林、針葉樹は人工林である。
途中、こんな岩にも出くわすが、これを越えていかなければならない。湿っていたりすると、けっこう危険である。
ここまで来れば、もうじきだ。ちょっとした広場に出るので、時計回りに端っこを歩く。
「ホシベニカミキリ」。黒い点(星)のあるベニカミキリ(こどもにいたずらされたのか、触角が片方ない)。親子ともに害虫で、「タブノキ」を食べる。そういえば、近くには「タブノキ」が生えている。通りがかったおじさんと、「カミキリムシですね。」「ソウですね。」という意味のないやり取りを交わす。
「自然観察センター」に到着。到着の時点では、ボーイスカウトや近くの小学校と思われる集団が昼食中であった。だが、中にまず入って、展示物を見てみようということになった。
続きは、次回。
コメント
ここが本当に横浜?という気がしてなりません。自然が本当に豊かですね。いろいろな生き物もたくさんいるのですね。もし横浜に行くような事があれば、ぜひ訪れてみたいです。いつも自然には恵まれているのに行ってみたいです。それはきっと、なおさんのご案内がすばらしいからですね。
野の花さん、
行ってみたいという感じられたなら、まずはこの一連の記事の目的の少しは達成できているのかな?と思います。
横浜も広いので、いろんな顔があります。港周辺の観光地としての顔と工業地域や住宅地としての顔など。これらの緑は、そんな顔に挟まれた、貴重な場所です。市民の森を、すべて歩いてみたいと思っています。