久しぶりに、横浜市緑区にある「新治市民の森」に出掛けてきた。ここは、夏に訪れると、とても楽しいところである。訪れた日は、「新治夏祭り」の当日で、子供向けに流しそうめんや竹細工制作などのイベントがあって、駐車場は満杯であった。仕方ないので、ちょっと離れた「三保市民の森」の駐車場に車をぶち込み、20分ほど歩いて「新治市民の森」に到達した。
そういえば、去年の今頃が、初めて「新治市民の森」に訪れた最初の日であった。ちょうど今頃、家人の誕生日と一致するので、初めて訪れた旨を会話したことをおぼえている。今年も、そうなったわけだ。
「三保市民の森」から「新治市民の森」に行くには、「梅田川」沿いの道を進む。「梅田川」は、横浜市緑区三保町に源流を持ち、恩田川に合流し、鶴見川に合流する一級河川である。川沿いの道を、沿岸の風景を楽しみながら歩く。
「梅田川」沿岸に目をやると、「ノカンゾウ」の花が目に付く。「ノカンゾウ」はユリ科の野草だが、花が一重である。同じようなオレンジの花に「ヤブカンゾウ」があるが、そっちは八重である。草むらでは、地元の子供が水辺で集まってきゃっきゃ言っている。
撮影:キヤノンEOS 40D+タムロンA20E、キヤノンEOS Kiss X2+キヤノンEF-S 60mm MACRO
「梅田川」。この流域を、てくてく歩く。
「オニユリ」を発見。このオニユリは、川沿いの民家で育てているものが、川岸に拡がったものだろう。その民家の庭は、オニユリであふれかえっている。あでやかな庭である。
「ホットリップス」。これも、川沿いの民家で育てているものが、川沿いに飛び火したものと思われる。ちなみにこの「リップス」は、マリリンモンローの唇をイメージしたものだそうだが、本当だろうか?
「ノカンゾウ」を続けて発見。
「ハコネウツギ」。今になっても咲いているので、正直驚いた。初夏の花、というイメージだが、夏のさなかにも似合う花である。
ここまでが、「梅田川」沿い。ここで、「新治市民の森」の谷戸に入る。
「ヤブラン」。冬の間は、黒い実をつけているのでお馴染みの花である。アブだかハチだかが、蜜を吸いにやってきている。
地元の農家の人が育てているヒマワリ。
「鎌立の奥」に進む池の脇にて。水に浮かぶ枯れ木から新芽が出ている。これも、やがては太く大きく育つのだろうか。
見事な「ヤマユリ」で、思わずシャッターを切ってしまった。三輪の完全な花が絶妙な構図である。
「新治里山公園」にて。ラベンダーが花を付け始めていて、ミツバチがせわしなく飛び回る。
「篭場」のほうに向かう。稲が育ち、風に波打つ風景は、美しい。
「アキノタムラソウ」。シソ科の植物で、春先の「オカタツナミソウ」にも通じる雰囲気だ。
「ヒヨドリバナ」。なぜに「ヒヨドリ(鵯)」?という気もする。
「曲坂」へと向かう坂道。道は湿り、木は鬱蒼と茂り、いい感じだ。
ずっと歩いて、「野草観察園」に辿り着いた。
「オカトラノオ」。この花も、もうそろそろ終わりである。
「ヤマユリ」。やはりこの季節、あでやかさではこの花に勝るものはないと思うが、どうか。
こっちは「ヤブカンゾウ」。「池ぶち広場」付近にて。
さて、このまま帰ろうと思って「三保市民の森」方面に向かう。帰りも「梅田川」沿いを歩くのだが、行きとは違ったちょっとした違いを味わった。これは「昆虫編」で。
「テイカカズラ」。クチナシにも似た感じなのだが、実はつる性で、壁いっぱいに伸びきっていた。
「三保市民の森」へ進む道で見かけた花壇。紫と黄色のコントラストが見事で、思わずパチリ。
ちょっとだけ「三保市民の森」に寄ってみる。これは「ホタルブクロ」。この花の中はどうなっているのかな、と悪戯心を起こして撮ってみる。
「ワルナスビ」の花。「三保平」は、ワルナスビの群生に覆われていた…。
次は昆虫編、いってみる。
コメント
たくさんの個性を光らせる花々が登場しましたね。ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ヤマユリ、オニユリ、今をときめく感じで咲き誇っていますね。ユリは野にあっても、存在感あふれる優雅な花ですね。そして、なおさんの鋭い着眼力は、水に浮かぶ枯れ木も見逃しませんね。あの新しい木の赤ちゃんがりっぱに育った姿を見たいものですね。ワルナスビ、この名を命名した人こそ悪い人です(笑)。ちょっと水仙にも似た清楚な花なのに。
野の花さん、
夏は、ユリ科が満開です。
ちなみに「カンゾウ」を「甘草」と勘違いしている人がいますが、「萓草」です。
ワルナスビは、ナス科なのに実をつけず、茎にはトゲがあるため、「ワル」になったのでしょう。花は、遠目に見ればきれいです。