9月22日に赴いた「新治市民の森」。この森の詳細は、ここをご覧になってほしい。
今回のテーマは、夏の終わりと秋の始まりの森、という感じである。まだまだ夏かと思うと、しっかり秋もはじまっている、そんな風情であった。
今回は、「観察路」を歩いた様子を紹介したい。わずか200メートルほどの小径だが、ここだけでもけっこうな見応えがある。
よく刈り込まれて手入れされているが、こんな小径を歩いて行く。
「オニドコロ」(鬼野老)。ヤマノイモ科のつる性の植物。下の方にちっちゃく出ているのが雌花で、その上にある丸い部分が実になる。
もう実になってしまったが、「ナルコユリ」(鳴子百合)。このブログでも紹介した「アマドコロ」のような小さくて白い花をいくつもぶら下げる。
日だまりで暖を取る?「ツマグロヒョウモン」。
「シラヤマギク」(白山菊)がたくさん咲いていた。黒っぽい茎が特徴。若菜は、「婿菜」といって食べれるそうだ。
まだつぼみのようだが、「カシワバハグマ」(柏葉白熊)。「ハグマ」というのはヤクの尾の毛の意味らしく、細い花びらがたくさんはじけたような花を咲かせる。花の開いている時期に、ここを訪れることができるだろうか?
「ホトトギス」(杜鵑)。このあたりではすっかりポピュラーだが、「植物園へようこそ」では、鳥の名前ズバリの花名は、この花しかないそうだ。
「イヌショウマ」(犬升麻)。ブラシのような花で、先の方に実をつけていく。「イヌ」とあるように、何の役にも立たない升麻の仲間。「サラシナショウマ」(晒菜升麻)は、その根っこが漢方薬の材料になるそう。
「ゴンズイ」(権瑞)の実がはじけていた。
「ヒヨドリバナ」(鵯花)。なぜに「ヒヨドリ」なのかは、何回も書いているが、未だに不明。
もう花は終わってしまって実になっているが、「カノツメソウ」(鹿爪草)。セリ科でセリのような花を咲かせるが、根っこが鹿の爪に似ているから、このような名前なのだそう。
「サンショウ」(山椒)が実をつけていた。我が家にも山椒があるが、まだこのように実をつけない。もっと熟すと赤くなり、はじけて黒い種が姿を現す。
以下は、今回の未同定。
猫のヒゲが生えているような感じだが、「ネコノヒゲ」ではないそう。
カメムシの幼虫と思われるが…。
次回は、池の畔から「鎌立の奥」と言われるあたりまで、歩いてみたい。
コメント
いろいろな植物があるのですね。普段はよくその姿を見ていないので、こうして写真で見せていただくと興味深いです。その中に「ゴンズイ」というものがありましたが、魚にもゴンズイというのがいますね。ずっと前に海に釣りに行った際、岸の下にウヨウヨと黒い大群になって泳いでいる魚群があって、調べてみたらゴンズイでした。確か毒を持っている魚です。同じ名の植物、初めて知りました。
野の花さん、
ゴンズイの花は春に咲きます。白い花です。
魚のゴンズイは「権瑞」なのですが、木のゴンズイは「権萃」でちょっと違います。ちなみに、まったく関係がないそうです。