去る10月11日に訪れた、神奈川県立自然環境保全センターの第3回目である。なんたることか、この施設の名称が今年の7月より変わっていることにまったく気付かなかった。それまで、「自然保護センター」「自然環境保全センター」とふたつの施設があったが、それが一本化されたわけだ(県の条例も変更されている)。だから、この回から、「自然環境保全センター」とタイトルを変えさせてもらった。
で、仰々しく始まったが、今回はお花などを紹介したい。まずは、「ナツスミレ」である。「トレニア」、「ハナウリクサ」ともいう。「スミレ」と付いているが、「ゴマハノグサ」科の花である。濃い青のちょっと変わった形の花弁が特徴的。
「キツネノマゴ」。これも、穂の長さに個体差があるようだ。ここのものは、全体的に背が低い。
「ミゾソバ」の群生。今回、湿地はこのタデ科の花に至るところおおわれていた。
赤い花の「ミゾソバ」。ソバとは関係ないが、溝に生えるソバと言うことで、この名が付いた。
こっちは、白い花の「ミゾソバ」。それでも、ちょっと赤みがかっている。
「シラヤマギク」。暗い斜面にぽつんと咲いていて、寂しそうであった。
「ボントクタデ」の群生。タデの仲間だが、噛んでも辛みがない、間が抜けた感じがするので、こういう名前だそうだ。このように、植物の名前には身も蓋もないものが多い。
花穂が垂れ下がる。
「ゲンノショウコ」。
「ハハコグサ」。普通は春の花だが、珍しくこの季節に咲いていた。秋に咲く「アキノハハコグサ」というのもあるそうだが、それはもっと緑の濃い、とがった葉をしているそうだ。
「レモンエゴマ」。至るところに生えていて、見た目に雑草のようだが、「エゴマ」の国内種らしい。エゴマは、油の取れるシソ科の草で、昔は東北地方でよく栽培されていたそう。
「イヌタデ」の群生。
「セイタカアワダチソウ」。米国産のこの花も、一時期は川原などを埋め尽くすほどであったが、逆に最近は生息地を減らしているらしい。
シメは、キンモクセイ。それにしても、この花の量は何だろう。
次回は、木の実とか、鳥とか、風景とか。
コメント
トレニアは「ナツスミレ」とも言うのですね。よく見るとランの花に似ていますね。観賞用の種をいつも買おうかやめようか、迷って買わずにいる花です。あまり自分をひけらかさないために、花壇には地味過ぎる気がするのです。ミゾソバはきれいですね。子供の頃から見慣れた花ですが、最近この花の可憐さ、純朴さに癒されています。もっと花が開くとさらにかわいいです。
野の花さん、
「トレニア」の方が有名ですよね。
多分、なんかの拍子に種が飛び、石の愛だから芽吹いたのだと思われます。
ミゾソバの群生を見たのは初めてで、もしかしたら普通のタデと勘違いしていたのかも、思いました。