差し歯、抜けて戻る。

突然、差し歯(前歯)が抜けてビックリ。ガムを噛んでいたのですが、固体が当たるような違和感がしたと思ったら、抜けてました。orz 差し歯って、こんなに簡単に抜けるものなんですね…。

と、この話は、抜けた差し歯を元に戻すということかと思っていると、最後に大どんでん返しが…。

Sashiba_01

 

午前中、勤務先で仕事をしながら行儀悪くガムを噛んでおりましたら、なぜか「ゴロッ」とした感触。おかしい、そんなものは口にしていないし、ということで「まさか!」と気付きました。そうなんです、噛んでいたガムの中に歯が入っているんです。

とっさに、「あの差し歯か!」と気付きました。舌の先で該当箇所をまさぐると、ぽかっと抜けた感触が…。さっきまであった歯のなくなったあの喪失感が、ここにもあるのです。う~ん、これは一刻も早く元の場所に戻さねばなるまい、って自分で戻してもまた抜けるのは当然です。

これは、歯医者さんのお世話にならなければなりません。

勤務中ですが、さっそく差し歯を作ってもらったA歯科医院に電話。昔差してもらった歯が抜けたこと、それを戻してもらうために本日診てもらうことは可能か、と受付の女性に尋ねました。しばらくの待ち時間の後、昼ごろなら可能とのこと。さっそくお願いすることにしました(なぜか歯科医院と総合クリニックの診察券と健康保険証はいつも持ち歩いている私)。

抜けた歯の写真を撮り(目的は言わずと知れたこと)、歯を磨き(エチケットですね。でもヒゲはそり忘れました)、準備を整えて約束の時間に参上。おお!受付は、以前にお世話になった際に見かけた美麗な方ではないですか!しばらく見かけませんでしたので、退職されたのかと思っていましたら、ご健在でしたか、あやめでたい(何が?)。

診察券と保険証を提出して待つこと数分、診察台にご案内。以前と変わっていませんね。なぜか、先ほどの受付の女性が付いてきてくれて、上着を掛けたりしてくれます。そして、持参した抜けた歯を渡して診察台に横になります。

いつ抜けたのですか?の声。今日の午前中、電話をかけたほとんど前ですと告げると、なるほどという感じで歯を持って奥に引っ込みました。入れ替わりに、歯科助手?の女性が。パレットの上に置かれた歯を眺めながら、またも「いつ抜けたのですか?」の質問が。

おいおい、情報共有ができていないよ、と内心でぼやきつつ「今日の午前中です」とリピートすれば、「早くてよかったです!」の返答。時間が空けば空くほど、戻りにくくなるんです、とのこと。障害物の歯茎がせり出してきたり、いろいろとよくないんだそうな。

ここまで書いて気付きましたが、差し歯は歯といいながら実は歯じゃないんですよね。記憶によれば、セラミックです。

そんなことはどうでもいいのですが、歯科助手の女性が、抜け跡をキレイに掃除、付着している歯垢などを除去してくれます。抜けた方の差し歯にも歯垢?があるので、それもキレイに除去。準備が整ったようです。

「お久しぶりですね~」の声とともに、歯科医の先生が登場。用事のあるときにしか来ない非礼を詫びつつ、さっそく処置開始。とりあえず抜けた差し歯をはめてみて、「うん、これは戻せそうですね。」と意外な一言。

そうです、戻せない場合もあるんです。そんな当たり前のことになぜ気付かないのでしょうか。どうも私は、この件に限らずきちんと治療、処置すれば元にたいていは戻せると思い込んでいるのですが、人の体にはどうにもならないこともあるんです。当たり前です。

今回は、ラッキーと思うことにします。戻せるんですから。戻せない場合は、また差し歯を作り直したり、下手すれば土台が腐っていてそもそも差し歯自体を諦めるとか…。そんなこともあり得るは考えてもみませんでした。おめでたいです。

戻せるということで、歯科用ボンド?で再びくっつけます。そして、歯科助手の女性にバトンタッチして、しばらくグッと押さえつけられています…。いつまでかかるのか聞きたいのですが、残念ながら口がきけません。目で訴えようとしますが、そもそも相手の目が見えません。もがいているうちに、押さえが込み終了したようです。

そして先生復帰して、噛み合わせのチェック。若干噛み合わせが悪いようなので、差し歯を少し削って、終了です。30分ほどは飲食厳禁、今日いっぱいは噛みしめるような食べ物は避けるようにとのこと、了解しました。ついでに昼食でも採って帰ろうと思っていましたが、その野望は潰えました。

ついでなんですが、私には妙なところに生えている歯があって、その歯と普通の歯が魔のトライアングルを形成しているようなのです。これは私も認識していて、食べ物のかすが挟まりやすく、たまに出血したりと、あまりよくない場所なのです。以前にもこれは指摘されましたが、すぐに処置は不要ということで放置していました。

ですが、今回はモードが変わったのか、大人の事情があるのか、できれば処置した方がよい(要は抜いてしまえ、ということ)というように方針が変わっています。上あごなので、できれば抜きたくないという気持ちは今まであって、いますぐは不要という言葉を免罪符に逃げてきましたが、虫歯、炎症となって結局抜くのなら、炎症を起こしていない今がいい!とまで言われています。

う~ん、どうしましょうか?

それはさておき、以前にお世話になったときからかなり間が空いているので、歯のクリーニングをした方が望ましいとのこと。これは私も思っていましたので、その予約は取ることにしました。美麗な受付の女性とアポ設定。いえ、もちろん診療予約のアポです。二週間後に、今回の予後と、掃除、そして今後の方針が話し合われるのでしょう。

ぱっときて、ぱっと終わったという感じですが、私にはこれが不吉なプロローグのような気がしているのです。しかもそれは現時点では何なのかわかりません。

ところで、差し歯を作ったときのことをこのブログでも書いているはず、と探しましたが見当たりません。あるのは、奥歯の治療の話のみ…。ちょっとやな予感がしてよくよく思い出してみましたら…。

差し歯を作ったのはA歯科医院じゃない!

何たることでしょう。そういえば、この差し歯は地元のL歯科医院で作ったのです。それにもかかわらず、「そちらでやってもらった」みたいなことをずっと話していたのです。しかし、A歯科医院にはカルテがあるはずで、記録がなければそういう風に言ってくれるはずですが、それもなし。気付いているけど、黙っているとか?もしかすると、「そちらで」というのは受付レベルで止まっていて、単に「抜けた差し歯を戻して欲しい」という要件だけ伝わっていたのかも知れません。

できれば後者であって欲しいと思うので、次回の診療時にさりげなく詫びて、反応を引き出そうかと思っています。そもそも記憶が錯綜している、私が悪いんですけど。

コメント