アマチュア無線局を復活する(機器調達編)

フリーランスになったのを切っ掛けに無線従事者免許証を復活させ、それならばと局免も復活させようと目論んでいます。

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アマチュア無線局を復活する(準備編)
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局免を復活させるには開局申請が必要ですが、それには送信機としての通信機器を調達し、技適番号(技術基準適合証明番号)を入手しなければなりません。

そこで今回は通信機器(トランシーバー)の選択について書きます。

結論の前に、ブログ主の思い出話などを。

高校生時代に開局したときは、50MHz帯が人気でした。波長が6mでしたので、6メーターとも言われていました。短波と超短波の中間くらいの性質だったので、アマチュアに扱いやすかったのだと思います。また、AM, FM, SSB, CWといったメジャーな変調形式をすべて使える周波数帯というのも魅力でした。

所属していたクラブは社団局を運営しており(現在は失効している模様)、主にHF帯(短波)で活動しておりました。2級の従免を持った先輩がいたので、100Wを出せる据え置き型の通信機でALL JAなどのコンテストなどに学校泊まり込みで参加していた思い出があります。

よく覚えていませんが、無線機は八重洲無線のFT-101(?)かトリオのトランシーバーで、終段が真空管だったような記憶があります。これにSWR計をかませて屋上に設置したアンテナに同軸ケーブルで引っ張っていたような気がします。

また、同じクラブの副部長が(ブログ主は部長)松下電器のRJX-610を所有しており、それを持って富士山に登って山頂からQSOした懐かしい思い出もあります。7合目の山小屋に辿り着く前に大雨で遭難しかけたり、山頂までに何名かが高山病で離脱したり、家で茶碗が割れたりといろいろありましたが楽しかったです。

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さて自分はと言うと、根が天邪鬼ですからメジャーな人気機種は使いたくない、SSBが主流ならAMを楽しんでやろうと、日本電業というメーカーのLS-60という機種を選択したのでした。愛称はBelcomだったかと思います。

探してみたら動画がありました。

いや~懐かしいですね。中央のダイヤルで10KHzステップでチューニング、左にあるVXOダイヤルで微調整します。7セグLED表示は2kHzステップでした。空中戦電力は10Wでしたが、自分でアッテネータをかまして出力を自由に調整できるようにして楽しんでいました。

LS-60は、その後LS-602というFMも使えるようにした機種が登場して悔しかったのを覚えています。こっちも動画がありました。

見た目はそんなに変わらないですが、7セグLED表示が1KHzステップになったのと、メインダイヤルの上に50MHz帯の1MHzステップが表示されるようになったのが大きいですね。

さて、時代は変わって40年近く経ちました。局免を復活させるにあたり、どういった機種がいいのか考えました。LS-60は据え置きか車載前提でしたが、今は車載はともかく据え置きで使うことも考えられず、クルマでの移動先や山の上にも持って行けるハンディ機がいいだろうということになりました。

すると、50MHz帯ではなくその上の144MHz帯か430MHz帯ということになります。必然的にFMでの運用がメインになってきます。とするとお手軽なトランシーバーが安価でたくさん出ていますが、ブログ主の場合はコンピュータとの連携を当然の如く考えます。これは、当時は出なかった発想ですね。いえ、あったはあったのですが、CWをリレーを使ってコンピュータで自動打鍵しようとか、そこ止まりでした。

今は、FMをデジタル通信用に拡張したC4FMという方式がありますから、これをサポートしている機種にしようと思いました。また、WIRES-Xというインターネットを使ったアマチュア無線のための通信網にも関心があります。

さらに、BCLもやっていたことからレシーバーとしての機能を持ったものがいいと思いました。できればオールバンド機が望ましいのですが、中波帯から上をカバーしていれば文句はないと思いました。SSBも対応していればベターですが、そこは贅沢を言わないことにします。

あとはメーカーです。これはもう、八重洲無線か井上電子かトリオに決めていました。YAESU、iCOM、KENWOODといった方が今風ですね。どのメーカーのものを買ってもハズレはないでしょうが、乗っているクルマがSUBARUであること、YEBISUビールが好きなことから韻を踏んでYAESUにしました。安易だと思われるでしょうが、こういうのってすごく大事だと思うんですよね。

こうした検討を経て、YAESUのFT3Dという機種に決定しました。2019年9月に発売された最新機種です。ひとつ前のFT2Dという選択肢もありましたが、ことデジタルに関しては最新型の方がよいという持論に基づき、少々値段が張りますが購入しました。

商品情報 - FT3D/八重洲無線株式会社
八重洲無線株式会社は、無線通信機を中心に電波を媒介するコミュニケーションを事業の領域としてとらえています。アマチュア無線機に始まり、業務用無線機、データ通信機器など幅広い製品をそろえ、お客さまにお応えしています。

なぜ先に購入するのか? 冒頭で書きましたが、局免の申請に技適番号が必要だからですね。これは機種に固有なので、購入してみないとわかりません。

ということで、無事トランシーバーの調達も済みました。次では、いよいよ開局申請に進むことにしたいと思います。

アマチュア無線局を復活する(免許申請編)
アマチュア無線の局免復活編の投稿です。 無線設備は調達し、あとは申請するだけとなりました。 ちなみにこの投稿を書いているのは非常事態宣言真っ最中ですが、申請自体は3月下旬に行っております。

 

コメント

  1. こんにちは。
    とうとう、無線機も整備されたんですね!
    あとはスタートさせるだけという感じですね。
    WIRES-X、何だろうと思って調べてみましたが、
    インターネット時代の無線機というか、
    アンテナって何だろうと思ってしまいました。
    でも、明け方の鳥のサウンドスケープとか、
    新年の汽笛を鳴らす港とか、いろんな音を
    拾えそうですし、災害時にも役立ちそうな、
    幅広い可能性を感じます。

    • なおさん なおさん より:

      ふうちゃん組さま、ありがとうございます。
      こんなご時世なのに何やってんのという感じですが、できることを萎縮する必要はないですからね(と、偉そうに)。
      WIRES-Xは、無線LANのアクセスポイントのような仕組みです。
      トランシーバーでWIRES-Xノード局に無線で接続すると、インターネットを経由して遠隔地の局と交信が可能になります。
      自らがPCを使ってノード局になることもできます。
      災害時に役立ちそうというのはまさしくそのとおりで、震災時もインターネットは使えたので、WIRES-Xによって北海道の無線局と九州の無線局が交信するということもできる可能性があるわけです。
      なんて書きましたが実感するには免許が必要なので、交付後に試してみたいなと思っております。