日本の黒い霧(上)―松本清張

ISBN4-16-710602-7
文藝春秋・文庫
戦後間もないころの謀略的な事件を取り上げている、作者の小説以外での傑作といわれる作品である。GHQの占領下にあった当時の事件を、独自の推理でドキュメンタリー風にまとめている。名前だけ走っているが詳細を知らない事件、当時の日本の置かれていた状況とか、興味のある人にはお勧めである。ただ、文庫化より30年を経過し、希少本となっている。個人的には、「下山総裁謀殺論」が秀逸であると思う。

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