プリンタサーバの最終回である。
あまり一般性のない記事になってしまったが、こういうこともあるということで…。
クライアントでネットワークプリンタを使えるようにする設定である。
プリンタサーバはTCP/IPで設定しているので、これは要するに各クライアントがLPRというプロトコルをサポートする必要があるということである。
LPRというのはUNIXの伝統的な印刷プロトコルだが、最近のTCP/IPプリンタではこれをサポートすることが多い。
この馴染みのないプロトコルを、クライアントである各Windowsマシンに入れていく必要がある。
実は、LD-1PSTL/TXには、LPRクライアントソフトが付いている。
ただし、限定ライセンスというちょっと面倒な予感のするものだ。
普通ならこれをインストールして使ってしまうのだろうが、Windows 2000/XPではLPRをサポートするので、そもそも不要である。
ただし、LD-1PSTL/TXのマニュアルにはWindows標準の機能を使うための説明はなく、付属のLPRクライアントをインストールして使うことのみ触れられている。
彼らも商売だから、99%の妥協で納得する。
Windows 2000/XPでLPRによる接続のプリンタを接続するのは簡単だ。
プリンタは適当にパラレルポート接続とかを指定して、ドライバ類をインストールしておく。
そして、プリンタのプロパティからポートを選び、新規にポートを追加する。
ポート名は、適当でいい。
重要なのはIPアドレスで、ここにLD-1PSTL/TXに設定したIPアドレスを指定する。
LD-1PSTL/TX側でIPアドレスが変わると、ここも変えなければならないから、固定が望ましいとした。
プロトコルには、もちろんLPRを指定する。
さて、最初の難関だったのは、LPR設定のキュー名だ。
ここは、マニュアルに説明がなかった。
そこで、一般的なキュー名である、lpを適当に入れる。
すると、うまくいく。
テスト印刷もOKだ。
もしかすると、キュー名は何でもいいのかもしれない。
でも、変える気もないので、そのままにしておく。
このプリンタサーバは、すでに存在を忘れられているぐらい活躍している。
ハブに余計なケーブルがある?とたどっていくとLD-1PSTL/TXにたどりつき、思い出すくらいだ。
今は、TCP/IPに絞ったもっと安価なプリンタサーバ、あるいはTCP/IPプリンタが販売されている。
それらが必要になるまで、頑張ってもらうとしよう。
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