MEGALITH―T-SQUARE

Amazonでも検索できない、古いアルバムを購入した。T-SQUAREのMEGALITHである。
1993年のリリースなので、今ではもう絶版だろう。
T-SQUAREは、わが敬愛するCASIOPEAとタメを張っているフュージョンバンドである。
ついこのあいだ帰還報告を済ませたばかりで、ならばいっそもっと聴いてやろうと思った。何を隠そう、「脚線美の誘惑」などは、学生時代に聴いて懐かしいくらいなのである。

MEGALITHとは、巨大な岩石の建造物を指すそうだが、この際それはどうでもいい。
アルバムのタイトルにもなっている4「Megalith」は、本田雅人によるもので、少々T-SQUAREらしからぬ感じもするのが、いい感じだ。個人的には、2「Midnight Circle」、7「Nab That Chap」、9「Route 405」がお勧めだ。
「Midnight Circle」「Route 405」は、キーボードの和泉宏隆によるものだ。キーボード奏者らしい組み立てのナンバーは、少々複雑で聴き応えがある。「Nab That Chap」は、須藤満によるものでベーシストらしい体育会系のノリがいいナンバーだ。この曲の意味は、「奴を捕まえろ!」とでもなるのだろうか?

もちろん、バンドのリーダーでありギタリストの安藤まさひろの曲もグッドである。しかしながら、こうして書いても中古でしか手には入らない。ちょっと古めのアルバムにいいものがあって今聴きたくてもどうしようもないところに、音楽流通の限界を感じる。物理的な流通がコストの関係で難しいなら、オンラインによるオンデマンド配信を可能にするなど、音楽境涯も頑張って欲しいものだ。そういう意味では、アップルのiTunes Music Storeには期待している。

コメント

  1. まき より:

    T-SQUAREですか。
    懐かしい・・・
    フュージョンが流行ってた頃に聞いてました。
    カシオペアの方が本格的な気がしましたが
    ど素人の私にとっては
    ポップな感じのT-SQUAREの方が聞きやすかったです。
    かれこれ20年くらい前の事ですね。。。
    あ~、そんなにも年月って流れたのかしら?

  2. なおさん より:

    こんばんは。
    思いこみかも知れないですけど、カシオペアのファンは男が多くて、スクエアのファンは女性が多かったような気がします。
    これは、メンバーのルックスとは無関係ではないと、不謹慎ながら…。
    最初に、カシオペアとかスクエアを聞いたのは大学生のとき。
    そのとき、彼らにとっては数枚目のアルバムリリースでしたから、実際にはもっと早くから活動していたわけです。
    本当に、時間が経ったのだなぁ、と思います。
    何回かの節目を乗り越えて、今も現役で活動している彼らを見ると、おちおち沈んでいられないなぁ、と思いますね。