Windowsでは、正しい時刻情報を保持するための仕組みが用意されており、特にWindows XPでは、何かほかにアプリケーションをインストールすることなくこれを利用することができます。
ここでは、Windows XPのみにターゲットを絞って説明してみましょう。
Windows XPでログオンしている状態だと、通常ならデスクトップの右下に時計が表示されているはずです。
時間が表示されている上でダブルクリックしましょう。
「日付と時刻のプロパティ」というダイアログボックスが表示されます。
この状態で日付や時刻を手動で調整できます。
上にある3つのタブのうち、一番右の「インターネット時刻」をクリックしましょう。
ここで、「自動的にインターネット時刻サーバと同期する」にチェックを入れておくと、インターネット上にある時刻合わせのためのサーバに自動的に問い合わせに行くようになります。
下にある「サーバー」が、問い合わせに行く時刻合わせのためのサーバーです。
「time.windows.com」というサーバがあらかじめ選択されています。
右にある「今すぐ更新」ボタンを押すと、その場で時刻合わせができますから便利です。
インターネット上にある時刻合わせのためのサーバとは、NTPサーバと呼ばれます。NTPは、Network Time Protocolの略で、コンピュータ間で時刻合わせを行うための仕組みを定義しています。
普通に使うにはこのままでも十分と思われますが、厳密に言えばいささか不十分な設定といえます。それは、サーバに問い合わせに行くタイミングが指定できず、1週間間隔と比較的長いことです。また、指定できるサーバも少なく、海外にありアクセスが集中しがちで、できれば手近のサーバ(勤務先や学校など)を指定したいものです。サーバは手入力できますが、切り替えれば忘れてしまい、いくつかサーバを使い分ける場合には不便です。
次回は、このような問題を解決するための設定について紹介します。
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