前回ビジネス系に少し寄ったかと思えば、またコミックだな。
でも、このコミックは今になって読んでいるものでないのでいいのだ。
文庫本を集め始めてもう何年。
ついに20巻まできた。
しかし、いい年こいて少女コミックかよ?
と笑うでない。
知らないなら言っておくが、このシリーズは単なる少女コミックではないのだ。
最初の頃は少女コミック、いかにもプリンセスといった感じだったのだが、必要なキーパーソンが揃った段階で、このシリーズは別次元へのコミックへと進化を遂げたのだ。
勝手にランク付けしてみよう(レギュラーのみ)。
ランクS 少佐、伯爵
ランクA 小熊のミーシャ
ランクB 部下A、部下Z、ボーナム君
ランクC 部下B、部下G、少佐の執事、ボロボロンテ、サバーハ
ランクD NATO情報部長、白クマ
ランクE 部下C~Y(G除く)、旧KGB部下
ランク不能 ジェイムズ君
読んでいない人には何のことだかわかるまいが、本名より愛称の方がわかりやすいと言うこともある。でも、愛称でもわからない場合には、わからないな。
このシリーズのことを一言で言えば、かなりクセのある登場人物が繰り広げる国家レベルの活動と痴話喧嘩と言うことになろうか。
読んでみればすべてがわかる。文庫版の14巻あたりから読むとよろし。冷戦後の世界が舞台なので、登場人物の位置付けも一新され、それまでのシリーズとは違った感覚で読むことができる。もちろん、最初から読んでもいいが、1巻はかなり毛色が違うので注意。
で、この20巻だが、当然ながら19巻の続きで、トルコ共和国が舞台のおっかけっこになっている。かなり登場人物が多彩で、酔っぱらった頭には非常に負荷の大きいものだったが、緻密なストーリーの組み立ては今までどおりだ。ジェイムズ君の壊れっぷりも相変わらずである。このトルコシリーズでは、影で活躍した絨毯商人の兄弟と、その妹のその後が気になるばかりだ。
コメント
大人になった今、自分ががかつて「少女マンガおたく」だったことは、なるべく隠しておきたい事だったのですが、これだけは絶対スルーできない、私にとっては青春の記念碑的な漫画でした。あー嬉しいなぁ、懐かしいなぁ。
ちなみに私は大多数がファンだったであろう「少佐」ではなく、少数派の「伯爵」の大ファンでした。ファンというより現実の男の子をすっとばして伯爵に「恋」をしてたのですが(笑)。
「アラスカ最前線」のころには、現実にソ連の原潜が領海侵犯したのしないののシンクロ?というニュースがあったのも懐かしい記憶です。
今現在、あの絵柄に抵抗がある人も多いかと思うけど、当時の少女マンガを語る上では絶対はずせない作品です。
そうそう、青池作品には優れた番外編が多くって、そのなかでも少佐の部下に視点をおいた「Z」シリーズも必読ですね♪
こんなところにお仲間が~。
はっと気付いたんですけど、いい年こいたおじさんが少女コミックについて述べるのと、女性が述べるのでは、大違いですね。
男がこの漫画を読むと、やはり少佐にどうのこうのとなるのでしょう。ああいうのに憧れる部分もあり、あれでは周囲は困るだろうなという現実もあり。
「Z(ツエット)」もコミック版で持っていますよ。彼の純朴さがいいですな。
青池作品では、「イブの息子たち」を途中まで読んで挫折(^_^;)しました。