キヤノンマクロレンズEF-S60mm

デジタル一眼レフカメラを購入し、標準ズームレンズ、望遠ズームレンズでいろいろ写真を撮ってきたが、やはり欲しくなるのはマクロレンズであえる。花や虫の写真を好んで撮る私には、必須のレンズに違いない。というわけで、レンズを選び、購入してみた。

Canon EF-S 60mm F2.8マクロ USM APS-Cデジタル一眼用 Canon EF-S60mm

さて、交換レンズを選ぶときには、どのようなレンズを選べばよいかということが最初の悩みとなる。今回は、マクロレンズだと決めているのでまだましだが、それでも純正、SIGMAなどの互換レンズなど、選択肢はたくさんある。値段も重要だ。カメラ本体、レンズ2本を12万ほどで買っている私には、10万円以上のレンズなどありえない(というか想像も付かない)。いろいろ調べると、純正品にはEF-100mm、EF-S60mm、シグマ製のレンズにもいろいろあることがわかった。

ここで重要なのは、私の購入したEOS Kiss Digital Xは、APS-CサイズのCMOSセンサーを持ったカメラということだ。APSは、それまでの25mmフィルムカメラの後継と言われて、デジカメの隆盛で盛り上がることなく消えていきそうな規格なのだが、これはしっかりデジカメの世界でも生きていた。デジタル一眼レフカメラには、35mmサイズCMOSセンサー、APS-CサイズCMOSセンサーがある。前者が本格的なものだが、後者は新しいカメラで主流になっているものだ。

センサーの大きさが違うと、同じレンズでも有効な受光面積が変化する。一般的なレンズ、たとえばキヤノンのEFレンズは35mmのCMOSセンサーを基準にして、焦点距離を表示している。このレンズをAPS-CサイズのCMOSセンサー搭載機に装着すると、受光部分が狭いので、焦点距離が見かけ上長くなる。たとえば、60mmのレンズなら、98mm相当になる。逆を言えば、35mmのCMOSセンサー用のレンズはAPS-CサイズのCMOSセンサーに対しては無駄な部分が多いと言うことになる。そこで、APS-Cサイズ向けのレンズが有用なわけだ。それが、EF-Sレンズである。

となれば、最初からAPS-Cサイズに最適化されたEF-Sレンズを選ぶのがベストだ。こうなると、選択肢は1個しかない。キヤノンのEF-S60mmである。35mm換算では98mmなので、100mmに匹敵する。倍率は1倍(これはいわゆるデジカメの倍率とは異なるので注意)、F値は2.8だ。ズームではないので、フォーカスを調整するのみになる。

このレンズには、ケースとフードが標準で付属するから、よけいなオプションを揃えずともすぐに使い始めることができる。一応、プロテクターを用意した方がいい。52mmなので、2,000円台で買える。

取ってみた感じだが、カメラ標準の55mmレンズとは別物という感じだ。たとえば、花を撮ってみた感じ。

Hana_01

これを、標準の55mmレンズで撮ると、ここまでが精一杯だ。違いは、一目瞭然である。

Hana_02

最近我が家で人気のエビを撮ってみた。つぶらな瞳…。というのとは違うか。

Yamatonumaebi_02 Yamatonumaebi_03

フォーカスの中心以外がいい感じにぼけて、いい味わいを出している。ちなみに、オートフォーカス(AF)ではなかなかピントを合わせにくい。できれば、マニュアルフォーカス(MF)でしっかりとフォーカスして撮った方がいい。

このレンズのウリは、F2.8という明るさ、フォーカシング時にレンズの長さが変化しないことがある。実売で50,000円前後という値段だが、一本持っていて損のないレンズと感じる。

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