新レッツノードのHDD検証

私の新レッツノート(CF-Y7A)が、Vista+Aeroの環境で調子悪いというのは、さんざん書いてきたとおりだ。Panasonicに問い合わせたところ、ディスクの問題では?修理を勧めますぜ、と言われたので、果てどうしたものかと悩んでいたのである。このまま修理に出してもいいのだが、私としては腑に落ちない。もとがプログラマなので、原因のわからないまま、えいや~で先に進めない性分なのである。こうなったらとことんやってやろうじゃん、というわけで、まずはハードディスクを交換してみて、果たしてディスク由来の問題なのか、切り分けてみることにしたのだ。

ディスクを交換するには、替わりのディスクを調達しなければならない。SATAタイプの2.5インチなど手元にはないので、購入しなければならない。これは結構痛い出費かも。近くのショップで、11,000円ほどである。メーカーは、日立SGT、型番はHTS541616J9SA00というものだ。160GBのSATAタイプ、2.5インチのハードディスクである。CF-Y2Dでは省電力タイプのモデルが使われていたが、今は通常モデルがそのまま使われているようだ。

こんな実験のためにわざわざディスクを買うの?と思う方もいるだろうが、一台用意しておけば日常はバックアップ用途に使えるし(容量がピッタシ)、万が一のときにはスペアにもなる。安くはない買い物だが、いざというときのことを考えれば納得できる出費である。

さて、バックアップ用途に使うなら、裸のままでは使えないので何らかのケースに収納する必要がある。今は、いろいろなケースが販売されているので、好みのものを探して収納することにする。ディスクを購入したショップには3種類あったが、うち1種類はSTAに対応したものはなく(デザイン的にはこれが一番だったが)、SATAに対応したもの2種類から選ぶことにした。価格はたいした違いはないので、シリコンカバー付きで衝撃に強いという謳い文句の、玄人志向のものにした。

玄人志向 GW2.5SJ-SU2 2.5インチSATA対応ケース

ケース自体はあまり質感のいいものではないが、スクリューレス(ねじなし)で装着できることや、シリコンジャケットが付属している点でこれにした。なお、付属のUSBケーブルは、フルサイズコネクタの方が2またに分かれているが、目的は不明である。

さて、ディスクを交換する。現在のレッツノートは、ディスクの取り外しが容易である。CF-Y2Dではあれほどの分解をしたのが嘘のようである。ねじを3本外すとハードディスク用のカバーが外れるので、そこからディスクを取り出し、ケーブルを外し、緩衝用のケースを外し、替わりのディスクを装着すればよい。この間、わずか1分ほどで済む。メンテナンス用だろうが、ありがたい話だ。

ディスクを交換したら、リカバリDVDを使って、工場出荷時の状態に戻す。これには結構時間がかかる。リカバリが済んでしまえば、購入直後に電源を入れたときと同じ状態になるので、必要な設定を行った後に、ログオンできるようになる。

何もアプリケーションをインストールせず、特に設定も変えずにしばらく使ってみた。もちろん、AeroはONである。何もいれないのでできることといえばブラウザでネットサーフィンしたりするぐらいだ。こう考えると、素のパソコンというのはほとんど何にも使えないのだなぁ、と思う。だが、文句も言わずにひたすらいろんなページを見たり、スタンバイ状態からの復帰などを繰り返して、一昼夜たったが特に問題は起きない。

う~む、これはやはりハードディスクの問題か?と思い、Windows Updateも済ませ、ではいろいろ使ってみようと試してみることにする。アプリケーションを足していったら、問題が出る可能性があるからだ。ところが、Windows Updateを済ませて再起動し、ブラウザを起動させてウインドウサイズを調整しようとしたら、「画面が崩れて固まった!」のである。ブルースクリーンでもなく、画面に線が入ったりずれたりといった感じで、完全に止まってしまった。こうなると、ディスクに問題があることは考えにくい。同時に、2台のディスク、しかも一方は新品で、問題が起きる可能性は低いからだ(ゼロではない)。

とすると、アプリケーションの問題が考えられるが、まだ何も入れていないのだ。強いて挙げればWindows Updateしたくらいだが、これが問題になるようでは、この先使い続けることは危ぶまれる。何しろ、改良のためのUpdateによって殺されることがあるのだ。こうなら、怖くてアップデートなどできないだろう。

この先、アプリケーションを追加していったら、やはりブルースクリーンにお目にかかることができた。症状に差はあるが、やはり、初期状態から何らかの問題を抱えている、とみるのが妥当だろう。

さて、こうなると修理依頼するか?ということになるのだが、いかんせん再現性に一貫性がないので、メーカーの担当者に納得させるのが難しいだろう。また、こういう症状が出ているのはどうやら私だけのようなので(さもなければPanasonicでサポート情報があるはず)、ドライバ類のアップデートを期待しても無駄なようだ。

現在は、結局、AeroをOFF、スタンバイ禁止という状態で使っている。これを破ったら、すぐにブルースクリーンだ。しかも、ブルースクリーン後に一部のフォルダが欠落したり、別の場所に移動したりというトラブルも発覚した。そうだ、前にメールが消えたのは、どうやらこれが原因のようだ。いやはや恐ろしい状態である。これで仕事をしたり、大量のデジカメ写真を管理したりしているのだ。バックアップがなければ、すべてチャラになる可能性もあるのだ。

早く何とかしなければ、と思いつつ毎日の作業とのジレンマで、未だに決断できずにいる…。

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