今、静かに問題になっている携帯サイトのアクセス規制だが、はっきり言ってこれはセキュリティの基本だろう。日頃、ネットワークやサーバのセキュリティに携わっている者から言えば、「まずは禁止。そして許せる者を通す。」というのが基本だ。すべて許して、ダメなものを防ぐ、というのでは埒があかないのだ。
とはいえ、ネットワークの場合とは事情が異なるのはよく理解している。何しろ無数のサイトが対象だ。それを逐一調べて、許可する、しないをやっていては、それこそ埒があかない。機械化できるものでもないし、人海戦術に頼るしかない。
それでもやるしかない、携帯の安全性を謳うなら、それでもやるしかない。コミュニケーション系サイトは一律禁止、などと甘ったれたことを言っている場合ではない。ユーザに便宜を図りつつ、安全性を確保するのは、流れである。規制する方針を打ち出した以上は、避けられない。すべて関与しないと言ってしまっていれば、そんなことをする必要もなかったのだが。未成年を重要な顧客として打ち出してしまった以上は、きちんとやってもらうしかない。いいとこだけを取るなど、今の世の中なかなか認めてもらえないものだ。
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