私は東急田園都市線を使って通勤しているのだが、いつの頃からか流れ始めて、もう耳タコというか聞き流されている車内アナウンスがある。一字一句違わないアナウンスが延々と流れる。しかし、これ、考えてみればなかなかすごいことを言っている。
アナウンスをそのまま書くわけにはいかないので主旨を述べると、
- 「最近」、田園都市線、半蔵門線の走行中の車両のドアにいたずらする人がいる。
- よって急停車することがある、これは犯罪である。
- 見つけたら即刻連絡して欲しい。
ということだ。ポイントは1番目で、最近、走行中の車両のドアにいたずらする人がいるということだ。このアナウンスを聞き出してから、もはや1年以上経っているのではないか?それでも「最近」と言い続けるのは、変ではないか?最近ではそんな事実は聞いたことがないが、本当に最近にもあるのか?
また、「田園都市線」「半蔵門線」と限定してるが、車両は「東武伊勢崎線」にも乗り入れているのだ。そっちはいいということか?東武鉄道は、このキャンペーンに乗らなかったのか?それ以前に、半蔵門線区間ではこのアナウンスは聞かないが?
しかも、「犯罪」という言葉を聞いて、面白く思う人は多くないにもかかわらず、ごく少数の人に向けて、このようなアナウンスを流し続けることへの抵抗はないのか?多くの人がほぼ毎日乗るような列車で、自らが犯罪者扱いされるような不愉快なアナウンスを毎日聞かされることへの配慮というものはないのか?
確かに、危険な行為は罰せられるべきだが、「最近」は乗務員のアナウンスにも真剣味がないように聞こえる。一度、東京急行にこのアナウンスの真意を聞きたいような気もする。
コメント
ありますよね・・・ふと、そんな気持ちをよぎらされる事って・・・。多分、あちら側はその件に関しては無頓着で何も問題なしとみなされているのか、それとも、そのアナウンスを流すことが最善の防止策となっているとみなされているのですよね。
私にも同じような事を感じるものがありました。それは勤務先の病院の各病棟の壁に1枚は必ず貼られている「貼り紙」です。「最近盗難が発生しております。充分貴重品、持ち物にはご注意ください」というようなものです。「最近」と言ってもその紙はいったいいつから貼られているのか忘れるくらいずっと前・・・7、8年前にはすでに貼ってあったと思います。そして盗難事件など記憶にもありません。これも貼りっぱなしの効果なのでしょうか(笑)。
なおさんの疑問は真意を確かめる価値が充分あると思いますよ。