辛いもの探検隊―火鍋屋の麻婆豆腐定食

「辛いもの探検隊」は日に日にアクティブさを増している。週に一回のペースで、何か辛いものを求めているようだ。この日も、メンバーであるN氏(新メンバーH氏の勧誘には失敗した)と、以前にも紹介した東京都港区赤坂の「火鍋屋」でランチということになった。午前中に降っていた雨も上がり、晴れ男というN氏の面目躍如というところであった。ちなみに私は雨男で、今日はパワーがいまいちだったという感じだ。

前回の記事は、これ。
とても辛い鍋

お店の紹介記事は、これ。
http://r.gnavi.co.jp/g744600/menu2.htm
http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13021448/

お店の看板。火の中を鍋が飛んでいる、そんなイメージだ。

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あまり日を空けずに行くとなれば(前回は5月29日)、何か違ったものを食べたい。「火鍋」だと、辛さと肉のバリエーションになってしまうので、料理系に行きたい。となると、頭に浮かぶのは「麻婆豆腐」である。それも四川風のだ。「火鍋屋」は四川料理のお店なので、これは期待できる。

注文を取りに来たおねえさんに、迷わず「麻婆豆腐」と告げる。連れのN氏は、今度は「火鍋」にチャレンジするようだ。前回の訪問で、胃腸に甚大な被害を招き、ビフィズス菌やH2ブロッカーのお世話になっているというのに、何が彼をつき動かすのだろうか?ちなみに「火鍋」の辛さランクは、中の上としたかったようだが、実際には中の下になってしまった。「ピリ辛」と「やや辛」の違いが微妙である。直感的に、どっちが辛いと思うか?

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運ばれてきたのは、これ。豆腐がびっしりだ。辛い油と唐辛子、花椒もたっぷり入っている。あつあつだ。

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私は麻婆豆腐が大好きなので、すぐにでも食べたい気持ちだ。N氏にも少し取り分けて、すぐに飯にぶっかける。これがうまいのだ。

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辛さもほどよい。汗はかくが、耐えられないほどではない。今回もタオルを持参したが、役には立ったが必須というほどではないようだ。むしろ、冷たい水の方がありがたい。うまいので、ご飯をおかわりしてしまった。麻婆豆腐はなぜゆえこのようにご飯に合うのか、一度聞いてみたいものだ。たまに「がじっ」と来る花椒の粒がいいアクセントだ。

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ところでN氏といえば、「火鍋定食」の「マトン」(羊肉)の「やや辛」(中の上)を頼んだつもりで実は「ピリ辛」(中の下)になってしまい、あまり辛くないと後悔しているのであった(あまり無理をしない方がよいのでは?と思ったが)。

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これを、逆に取り分けてもらった(麻婆豆腐のお返しだ)。さっそく食べてみる。うん、確かにマイルドだね。写真を見てわかるように、辛い油の量が控えめである。N氏は耐えきれず、お店の人に「もっと辛くしてくれ!」と依頼した。すると、出てきたのがこれ。豆板醤のようである。

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これを鍋に溶き入れてみると、さすがに辛いようである。そのまま、ちょびっと舐めてみると、少量にもかかわらずけっこう辛い。なんだかこのままご飯に塗りたくって食べたいような衝動に駆られたが、さすがにそれは自制した。味噌のような感じで、日本人なら好きそうな味である。

今回も、前回同様に満足度が高かった。麻婆豆腐は、定食で780円。このお店では安い部類だ。しかも割引券があるので、730円。この値段で、本格的な四川風麻婆豆腐が食べられるのだから、ありがたい。ランチタイムにしては人影が少ない(しかも若い女性ばかり)のが気になったが、あまり辛いものがはやらないご時世なのだろうか?

ということで、次回は別方面に責めてみたい。え?韓国?マジッスか?

コメント

  1. 野の花 より:

    なおさんとN氏・・・そこまででしたか。本当に芯からの、すさまじいばかりの辛いもの好きなのですね。私は遠巻きにして、想像力で楽しませていただきました(笑)。

  2. N より:

    人と動物の違いとして
    「笑う」だとか色々な感情が多いと聞きます。
    おいしい料理って
    「味覚」という感覚だけじゃなく
    「環境」「状況」「視角」「タイミング」等の付加要素も
    大きく影響すると思うんですよ。
    「辛い」っていう味覚では無い「痛覚」も
    比較的手軽に得られる、付加要素の一つかと。
    単純に「まんま」じゃつまらないっつーか…
    より「食」を楽しみたいだけなんです。

  3. なおさん より:

    野の花さん、Nさん、
    そうですね、ひとりでこういったものを食べたいとか、あまりそうは思わないですね(それだとただのマゾヒスト?)。
    よし、食べるぞ!とかいう気合いとかが必要な食べ物ってそんなにないですし、見た目から程度を想像するとか、全身を使って味わうとか、そんなものもなかなかないと思います。
    単純に辛いもの食べたければ、鷹の爪をかじるとか、デスソースをそのままなめてればいいんですが、それじゃだめっつーか。
    そんな感じでしょうか。

  4. 野の花 より:

    そうですね。お2人のコメントでよく納得出来ました。それにしても、同じ志向のお仲間がいて、一緒にあーだこーだ言いながら今日の料理を決め、ワクワクしながら待ったあげく、お互いに料理を取り分けたりしながらの楽しいひとときが過ごせるなんて・・・とてもうらやましいです。なおさんはもちろん、Nさんも表現豊かな方ですね。お2人とも、そのうち辛い料理評論家としてやっていけるかも(笑)。

  5. なおさん より:

    野の花さん、
    評論家、そうなったらいいですね。
    私は身分が固定されているので、N氏に期待します。N氏、もっとフレンドリーなハンドルに変えてもいいのでは?吉祥寺青年とか。そう、いっそ、吉祥寺隠遁青年とかどうですか?

  6. N より:

    単純な記号で名を表わしたいと思うのは
    星新一氏の影響でしょうか、
    …つっても
    高校時代にちょびっと読んだだけなんですけどね(汗
    まあそのうちフレンドリーで親しみやすいHNに変えますね。

  7. なおさん より:

    Nさん、
    唐突なコメントだなぁ、と思ったのですが、自分で振っていたのですね。土曜の夜の記憶は飛ぶことが多いので、あとでつじつま合わせが大変です。