梅雨はまだ明けていないのだが、雨もすっかり少なくなり、日中は30度を超えるようになった。とすると、出てくるのが夏の風物詩のセミである。我が家の近くでは、夜中に道ばたを歩いているやつがよくいて、今日はマンションのエントランスの中をうろうろしていたので、このままでは羽化できないと思い、家に連れて帰ってきた。
虫の苦手な人は、ここから進まないのが無難…。
割と不安定な形で出てくるのだが、落ちないのかいつも心配だ。
この体勢から、よくみかける抜け殻につかまった状態にどう体勢を変えるのか、いつも気になっていた。今回は、それを見届けてやろうと思っていた。
この間、20分以上。我ながらヒマである。と思っていたら、やおら腹筋運動でもするかのように、上半身(?)を起こし始めたのであった。
あとはあれよあれよという感じで殻につかまってしまい…。
ちょっと向きを変えて落ち着いたようだ。
まだ伸びきっていない翅が網戸に触れないかとちょっと不安になる。
しばらくすると、翅は伸びきり、乾くのを待つだけになっていた。どっかに触れて、変形してしまうということもなかったようである。一安心だ。
明日の朝には、いなくなってしまうのだろう。鳥に食べられなければよいが…。短い陸上生活だが、元気でやって欲しい。
コメント
セミの赤ちゃん、目がつぶらでかわいいですね。私も遠い昔、庭の大木にしがみついて羽化していくセミを見たことがありました。昨日の夕暮れ、山が後ろに迫っている実家に行ったら、カナカナカナ・・・というヒグラシの素敵な声が響き渡っていました。こんな小さな体から、とても存在感のある声を出すので驚きました。インターネットに流用されたこのセミは、鳥になんて食べられたりしないでしょう。きっと、セミの天命を全うすることでしょう。
野の花さん、
かわいいという声が出てくるのは意外でした。確かに、ボディはまだ白いので、黒いつぶらな目がよく目立ちます。
このセミ、翌日の夕方あたりまで網戸に止まっていたそうですが、その後、飛び立っていったとの報告。
今では殻だけがぽつんと残っています。