里山へ―新治市民の森（2）―自然観察路（番外編）

さて、前回の続きといきたいのだが、その前に、なぜにけっこう事細かに植物の名前がわかるのか、不思議に思った人もいるだろう。ということで、今回はこの種明かしといってみたい（実は連休が明けたら明けたで多忙モードが3乗くらいになったので、時間がないのだ。汗）。

見てのとおり、標識が付いている。だから、私でもこれは「ナルコユリ」だとわかるのだ。あとは図鑑などと照合し、間違いがなさそうなところで、実際に同定する。標識がないと、花の特徴などから時間をかけて調べなければならず、大変な労力となる。

この標識は、「愛護会」の方々が付けていらっしゃる。ただし、標識が付いているのは「観察路」内のみだ。他の場所には、一切標識がない。確かに、標識だらけではいかにも人工的で、「市民の森」に来たという感慨も薄れるだろうし、賛成だ。また、「観察路」でしっかりと知識を身に付けて、他の場所でそれらを見つけるという楽しみもある。

というわけで、私のつたない楽しみも、こういったご助力に支えられているということを、あえて書いてみた。せめてものお返しとして、撮影した写真を整理して公開することで、「市民の森」の良さを世の中に知らせることができればと思っている。