PSP版GRAN TURISMO!(2)

PSP版GRAN TURISMOの2回目だ。前回は、ゲームの紹介と、準備までを書いてみた。今回は、1日ほど遊んでみた感想を書いてみたい。

グランツーリスモ

ファームウェアのアップデートが終われば、すぐに遊び始められる。GTシリーズ特有の長めのクレジット表示のあとに、オープニングだ。オープニングはいつものレースシーンのムービーで、相変わらずカッコよいが、BGMが「Moon Over the Castle」でなくなっているのは超残念だ。安藤まさひろ(The Square)の名曲だが、もう採用されないのだろうか?(ちなみに、GT5のオープニングがどうなっているかは知らない)

Psp_gt_03

オープニングが終わると、オートセーブが有効になっている旨のメッセージが出て、メニュー画面となる。ゲームには、大きく分けて「ひとりで走る」「ミッションをクリアしていく」のふたつがある。前者はGTではお馴染みのものだが、後者は今までのGTの「ライセンス」に相当するものだろう。走って停まる、といった基本的なものから、複合カーブを高速で抜けるものなど高度なものまである。レースをする場合、無線LANのアドホック機能を使って、近くの人と対戦もできる。

ちなみに所持金は1千万Cr.であり(これは今までと同じ)、最初から持っているクルマは「アルファロメオ147 2.0 ツインスパーク」だ。これはランダムに決まるらしく、子供にやらせたら「ミニクーパーS」であった。気に入らないクルマが最初に出てきたら、セーブデータを削除してやり直すとか、くどい方法を採るしかない。

「ひとりで走る」には、「タイムトライアル」「シングルレース」といったお馴染みのものに、「ドリフトトライアル」というものもある。これは、ドリフトの技術を競うもので、よりよいドリフトを続けるとポイントがどんどんアップしていくという仕組みだ。ただし、壁にぶつかるなどクラッシュしたら、ポイントがチャラになる。ドリフトを豪快に決めるのが好きな人には、お勧めだろうか?

CPU相手に走る場合、車は自車を含めて4台だ。これは、PSPという機械の容量的なものだろう。4台でも少ないということはなく、それなりにレースを楽しめる。

「クルマを買う」では、ディーラーからクルマを買うことができるが、一度に見ることができるのは、4メーカーのみである。これも、容量的なものだろう。さらに、4メーカーの中でも、すべての車種を見ることはできず、10車種までとなっている。つまり、毎日メーカーが替わり、車種も入れ替わるので、なかなかほしいクルマに巡り会えない可能性がある。まぁ、毎日ディーラーにいく楽しみもあるので、これはこれでよいかも知れない。

購入したクルマは、「お気に入り」にすると「クイックチューン」という機能が使える。これは、クルマのパワーやサスペンションの設定などを行える仕組みだが、今までのようにパーツを交換して強化したりする、ということはできないようだ。また、「お気に入り」は30台までに制限されているので、「お気に入り」から外してしまうと、「クイックチューン」の設定は失われる。

オートセーブは、メインメニューに戻る時点で行われるが、結構時間がかかるので、オートセーブは切ってしまい、手動でセーブするようにした方がよいかも知れない。この場合、セーブしないでうっかりゲームを終わらせてしまうことなどないようにしたい。

UMDからの読み込みには時間がかかる。けっこういらつくことも多いので、MEMORY STICK DUOの空き容量に余裕のある場合には、「ゲームインストール」でUMDの内容をメモリカードに移してしまった方が絶対によい。サイズは1GBほどと大きいが、待ち時間のストレスが減らせるし、バッテリーの持ちもよくなる。お勧めだ。ただし、インストールしてもUMDが不要になるわけではないので要注意。

小さい画面で、コントローラも小さく、けっこう操作的にはきついのだが、グラフィックはきれいだし、サウンドも良質なのはいつもどおりである。ゲーム性は薄くなったと思うが、アドホックモードで対戦するなど、別の楽しみも出てきたようだ。値段もそんなでもないし、車好きのちょっとした暇つぶしには上出来なソフトと言える。

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