ひどすぎる話

久しぶりにつぶやかせて欲しい。この話を聞いてから、夜はなかなか寝付かれず、朝は早くから目が醒める。この話を聞くと、なぜか体が熱くなり、動悸がする。自分の何か大切なものを踏みにじられたかのような感覚さえ覚える。もう、こういった話は書くまい、と思ったがやっぱり書き残しておかずにはいられない。

ここまでひどい話があるだろうか?私は国士でもないし、愛国者というわけでもない。右でも左でもない。だがそんなことは関係なしに、大切にしなければならないもの、敬意を払わねばならないものがあることは、わかっているつもりだ。

日本の象徴、それを我が意のとおりにすれば、自分の格が上、相手は格下、とできるとでもいうのだろうか?そんなデモンストレーションをしたいがために、ごり押しをするのだろうか?また、なぜそのような無茶を当然の如く通そうとする日本の政治家がいるのだろうか?まったく信じられない。

「友好」という大義名分のためなら、何でも通ると思っているのだろうか?真に友好を望むのなら、相手のことを最大限に想う姿勢こそが本当ではないのか?そんな筋違いに異を唱えるどころか、屁理屈を唱えて自らの正当性のみを主張するとは、いよいよ化けの皮が剥がれていたということか。

思い上がるのもほどほどに。かつての圧倒的勝利は、そういう仕組み(カラクリというべきか)がそうさせただけのことで、実際には「民意」というほどの支持は得ていない。相手の不支持を自らの支持と取り違え、有頂天になっているだけに過ぎない。真に重要なことは先のべし、国民にとってどうでもよいことは火急とする。

異を唱えるならば、辞めろという。己の解釈が間違っているのに、相手が間違っているという。そもそも与党の幹事長に過ぎない男が、内閣や政府の代表であるかのように述べる。このような状況がおかしなことであることに、気付くべきである。周囲が騒いでいなければ、それは何でもないことで、騒いでいれば、それはけしからんことという、付和雷同はいいかげん慎むべきだ。

我々はとんでもない選択をしてしまった。

コメント

  1. 野の花 より:

    全くその通りです。大共感です。本当にあの方たちは何を血迷っているのでしょう。私はこの政権になってから、ますます日本は混迷の度を深めた気がしてなりません。普天間の問題もどうするのでしょう。とても不安です。
    >我々はとんでもない選択をしてしまった。
    私は選んでいませんけどね(笑)。

  2. 7 より:

    私も「人」に身分の上下とかは無いと
    思ってますし、右でも左でもないのですが、
    今回の彼の発言・行動には呆れてしまいます。
    立場以前に「人」として相手への敬意が
    微塵も感じられないというか、天皇だって人だよ?という…
    こんな人に与党の実権を握らせてるという情けなさ。
    5.6百人引き連れて訪中する時点で
    これこそ事業仕分けでカットすべき!な行動なのですが。
    こんなに明白に馬脚を表わした方(ひいてはミンス)に
    安易に投票した方は恥じるべきですね。
    ついでに言うなら現総理はまるで
    「万引きした後にお代は払いますから許して下さい」的な…
    彼等はいずれ断罪されるでしょうけど、
    こうなった責任は(彼等に投票した、しないに関わらず)
    我々にもあるんですよね…。
    次世代の方々に申し訳ない気持ちです。

  3. なおさん より:

    野の花さん、
    コメントありがとうございます。
    血迷っている以前に、とんでもない勘違いをしているのではないかと思っています。
    または、確信犯的に何かをしでかそうとしているのか?それは憶測に過ぎませんが…。
    > 私は選んでいませんけどね(笑)。
    どこを支持したとは書きませんが、私も選んではいません。しかし周囲への影響力がなかったということで、選んだも同じという意味でした。

  4. なおさん より:

    7さん、
    コメントありがとうございます。
    そうなんです、ものを正確に理解していないばかりか、不遜である、それに尽きます。それで自分に都合の悪い話をする相手は恫喝し、黙らせる。こんな人間がニコニコして握手を求めてきて、喜んで相手をする人たちをよく見ますが、いったい何を見ているのか?と思ってしまいますね。
    また、老齢の母上に、「虚偽掲載のことは知らなかった」と言わせる息子。本当に知らなかったの?という気持ちはありますが、何でも人ごとのように話すこの男に、日本の宰相を任せておいてよいのか?
    日本人は、こういうのを怒らない。しかし、漢字を間違えたとか、高い酒を飲んだとか言うのには怒る。いったいどういうバランス感覚なのかと、今の状態はむしろ国民が望んだ状況、とも思ってしまいますね。