新治市民の森で春の花々に出会う(1)

好天に恵まれた春分の日を真ん中にした三連休、その名のとおり緑の多い横浜市緑区に出掛けてきました。春の嵐で、間をおかず吹き付ける強風の日は、写真を撮るにはつらいのですが、雨にもなると聞いていたので、あえて強行しました(結局は、連休中の昼間は晴れていたのですが)。今回訪れたのは、横浜市市民の森の中でも最大の、お気に入りの場所でもある「新治市民の森」です。

新治市民の森(At Niiharu civic forest, Japan)

開園10周年ということで、古い樹を切って新しい苗木を植える工事をやっていました。愛護会の皆様、お疲れさまです。

「新治市民の森」の案内は、こちら

撮影には、キヤノンEOS 40DキヤノンEF 100mm F2.8L MACRO IS USMを使いました(リンクから、「新館」の紹介ページへ移動します)。

「新治市民の森」で春の花々に出会う旅、今回は「野の花シリーズ」として野に生える草花を集めてみました。ふだん何気なく見ている花々も、数えてみればこんなにたくさんの種類に出会っているのだと気付くでしょう。種類がやや多いので、2回に分けていきます。

コオニタビラコ。田んぼの脇に葉を広げて、小さな花を咲かせます。タビラコ(田平子)という名前はここから。旭谷戸の田んぼ付近にて。

新治市民の森のコオニタビラコ(Lapsana apogonoides at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のコオニタビラコ(Lapsana apogonoides at Niiharu civic forest, Japan)

種籾を水に浸けるころに咲く花ということで、タネツケバナです。水のある場所の脇に生えます。脇に棒のようなものが伸びますが、花が落ちたあとというわけではないようです。鎌立の奥付近の池、旭谷戸の田んぼのあぜ道にて。

新治市民の森のタネツケバナ(Cardamine scutata at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のタネツケバナ(Cardamine scutata at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のタネツケバナ(Cardamine scutata at Niiharu civic forest, Japan)

セリバヒエンソウ。キンポウゲの仲間ですが、葉がセリのようで(芹葉)、花がツバメが飛んでいるように見えるから(飛燕)、こういう名前だそうです。篭場の奥付近にて。

新治市民の森のセリバヒエンソウ(Delphinium anthriscifolium at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のセリバヒエンソウ(Delphinium anthriscifolium at Niiharu civic forest, Japan)

ハナニラ。Spring starと言われると納得という花ですね。旭谷戸の畑付近にて。

新治市民の森のハナニラ(Spring star at Niiharu civic forest, Japan)

ツクシ。ご存じスギナの胞子を飛ばす部分です。当然の如く、花ではありません。旭谷戸の畑付近にて。

新治市民の森のツクシ(Field Horsetail at Niiharu civic forest, Japan)

似たような花がたくさんあるのですが、これはヒメオドリコソウです。全体が紫がかっています。至る所にて。

新治市民の森のヒメオドリコソウ(Red Deadnettle at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のヒメオドリコソウ(Red Deadnettle at Niiharu civic forest, Japan)

ハコベの仲間です。葉が大きなこの種類は、ウシハコベです。向ヶ原付近の畑にて。ハコベとウシハコベを区別するには、めしべがいくつに分かれているか見るとよいそうです。5つに分かれていればウシハコベ、3つならハコベだそうです。

新治市民の森のウシハコベ(Myosoton aquaticum at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のウシハコベ(Myosoton aquaticum at Niiharu civic forest, Japan)

ナズナ。俗にいうぺんぺん草です。春の七草のひとつです。ありふれた花ですが、小さくかわいい花をたくさん付けます。

新治市民の森のナズナ(Shepherd's purseat Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のナズナ(Shepherd's purseat Niiharu civic forest, Japan)

ホトケノザ。別名が三階草です。そう言われてみると、葉が三階建てになっているような感じもします。ヒメオドリコソウとか思い込んでいたら、まったく違う花です。群生し、紫色一面になるのは見事です。至る所にて。

新治市民の森のホトケノザ(Lamium amplexicaule at Niiharu civic forest, Japan)

新治市民の森のホトケノザ(Lamium amplexicaule at Niiharu civic forest, Japan)

続きは、明日になります。

コメント

  1. 野の花 より:

    春の野の花、続々とやって来ていますね。今年もまた会えた・・・そんななつかしさとうれしさで見せていただきました。タビラコとジシバリ、よく似ていて間違えそうですね。ヒメヤオドリコソウとホトケノザも。ちゃんと立派な名前が付いているのですから、間違えずに見てあげなくては・・・と思わされました。

  2. なおさん より:

    野の花さん、
    私の場合は、何だか初めてまじまじと見たなぁ、という感じです。来年からは、懐かしいなぁ、と思うのでしょうね。
    どんな小さな花にも、名前があります、もちろんそれは、人が付けたものですけど。声を掛けるときに、名前を間違えたら失礼なのと同じように、間違えずに呼ぼうと思うのです。
    タビラコは、葉がロゼッタのように開きますので、ジシバリと区別つくはずですよ。