今日はホワイトデーの軟弱な話を書こうかと思ったのですが、それは後に回して、大地震当日から初めての土日が開けて、仕事復帰の第一目になった今日のことを、何てことはないのですけど日記的に書いておこうかと思いました。
昨日のうちに、輪番停電(今は「計画停電」などと言い直しているようですが。笑)、鉄道の運休情報などを得ていましたのでそれなりの心得はしていたつもりだったのですが、いざ始まってみればいろんなことがあった一日でした。
私の利用する東急田園都市線は、前日の情報ではとりあえず間引き運転を朝からするということでしたので、朝はいつもどおり(始業2時間前)出るつもりで準備しました。ところが、朝に線路を覗きますと(私の住居からは通過する車両が見えるのです)、中は真っ黒!ドアの脇もびっしりなので、相当な混雑が予想されました。
それもそのはずで、このあたりで動いているのは、東急線のみです。京王、小田急はダメですし、環状に走るJR横浜線、JR南武線も運休です。近くの人が殺到したという感じです。ですが、いつまでも待っていては埒があかないので、とにかく駅に進み、乗り込むことにしました。
5分ほどの間隔で運行されているのですが、来る列車、来る列車の車内は満杯です。幸い、ちょっと空いた列車が来たときに、迷わず乗り込みました。途中駅で20分~30分ほど停車したり、本当に着くのか不安にもなりましたが、途中からは比較的スムースに、それでも連結器の上に追いやられながらも、何とか港区に到着です。約2時間ほどかかりました。
この日の混雑を見るに、私を含めてとりあえずいつもどおり出てきたという感じの人が多いので、負荷分散のために時間をずらすなどは必須かも知れません(東急電鉄のHPにもありました)。また、何が何でも出なければならない、というのもちょっと考えた方がよいかな、と思いました。
職場に着けば着いたで、今後の方針を練らなければなりません。
出版社としては、入出庫の問題や印刷・製本所の問題、取次や書店の問題、著者や外注業者の問題と、情報収集をまず徹底せねばなりません。地震のダメージで倉庫が稼働不能になっていることや、印刷所が半分ほどの稼働(理由はハード的な問題ではなく、人手が足りないことだと営業の方が言っていました)です。これって出版社にとっては死活に関わります。それでも、自分たちではどうしようもないですから、とにかく好転を祈って情報収集に励むしかありません。
社内的には、やはり出てこれない社員もいますし、出てきていても無理している社員もいます。一部のキーパーソン以外の社員は、必要性の高い業務を処理したら帰宅するとか、自宅で可能な作業は持ち帰るなど、柔軟性のある業務体制を採ることにします。イレギュラーな事態が多発することを考慮して、おざなりだった連絡経路も見直します。この時点で帰宅の路に着く社員も多数です。
ちなみに、職場は節電のため、空調はオフ、照明も一部はカットです。ですが、社員のPCは昼食を始めとして離席時も付けっぱなしなので、こう言ったところも気を付けねばと思った次第です(私はスリープにすることを徹底しました)。空調がないので、社内の温度は30度近くにもなり息苦しくもなりましたが、窓やドアを開放すると寒いと言い出す人もいて、寒さと酸欠はどっちがいいのだ!私は寒さよりは酸欠を回避する方を選びます!
結局まぁ、ほとんど連絡だけに追われていたという日でした。
火急の用事もないので、早めに引き揚げようと考えていましたが、東急田園都市線は午後5時頃まで運休です。そこから2時間ほどは途中駅止まりです。全線で動くのは午後7時以降ということで、結局そこまで待機しました。Twitterのタイムラインを見ますと、混雑と遅れが発生しているような感じです。普段の急行並みということなので、頃合いを見計らって出発。いつもの急行よりちょい空き?くらいの感じで、遅れもそれほどもなく、家に到着できました。
ここで問題ですが、ラッシュ時(5時~7時)の途中駅止まりと、それより遅い全線運行の列車では、どっちが空いているでしょうか?時間帯と、運行区間は、どっちのインパクトの方が大きいかということですね。
懸念されていた停電も大規模ではなかった(ちなみにうちは第5グループ)ようで、これはJRが大幅に運休したおかげとか、各企業が節電に専念したおかげとか、いろいろ言われていますが、明日以降も油断なく行きたいものです。帰り際に眺めた街、車窓から見える街はいつもより暗く、必要な灯り以外は消えている、という感じに見えました。いかにいつもが明るかったかということなのですが、この機会にエネルギーの使い方というものを見直すのもよいと思うのです。
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