【Mac】USBもネットワークも使えない状態でDriveSpace圧縮MOをサルベージする（3）

前回までで、Parallels DesktopとWindows 98で、DriveSpace３圧縮ディスクにあるファイルのサルベージに成功しました。普通はこれで終わるのですが、もしかしたらということがありましたので、試してみたことがあります。

前回の成功記事は、こちら。

【Mac】USBもネットワークも使えない状態でDriveSpace圧縮MOをサルベージする（2）

今回、サルベージしたいMOディスクは何枚もありました。MOドライブが使えるなら、一枚ずつサルベージすればよいのですが、今回はハードディスクが相手です。大容量を生かして、一気にサルベージできないかと考えました。

DriveSpace3で圧縮されたディスクには圧縮ドライブファイルが入っています。これをまとめてハードディスクに入れてやれば、一気に展開できるのではないかと考えました。ただし、すべてのファイル名が一緒になってしまうので、最初のファイルがDRVSPACE.000だとしたら、次のファイルは.001、さらに次のファイルは.002と拡張子を変えてやる必要があります。

ファイルをコピーしたら準備完了。Windows 98を起動します。昨日の記事と同じ要領で最初の圧縮ドライブファイルをマウントします。

そうしたら、ホストドライブを選択して、次の圧縮ドライブファイルをマウントします。

さらに、ホストドライブを選択して、圧縮ドライブファイルをマウント、というように繰り返せば、ドライブレターに空きのある限りマウントできそうです。

すべての圧縮ドライブファイルをマウントしたら（3個マウントしました）、今度は圧縮ドライブを選択して順に展開していきます。最初の展開はうまくいきます。

では、そのまま次の圧縮ドライブを展開しようとしましたら、容量が足りないとの警告が出て展開できません。

ドライブに十分なスペースがあればよいのですが、Windows 98では2GBが限界です。圧縮されていたディスクを展開すると場合によってはかなりのサイズになりますから、1GBくらいでは、あっという間にいっぱいになってしまいそうです。仕方がないので、展開のたびにファイルを逃がしていきました。

さらに、展開してできるファイルと、もとからあるファイルが衝突する場合、展開できません。当たり前と言えば当たり前ですが。

マウント自体は何回でもやっていけますが、ハードディスクの空きやファイル名の衝突などで、思ったようにはスムーズにことは運ばないようです。

これで、DriveSpace3のシリーズはやっと完結しました。あとは、救い出したファイルが役に立てばいいのですが、多分役に立たないでしょうねぇ。