セクシーな、何て書くと色物に思えてしまうでしょうが、れっきとした実力派ですぞ。Jessy Jは女性サキソフォン奏者です。え?女性ですか?個人的な思い込みかも知れませんが、女性のサキソフォン奏者って珍しいのでは?やっぱり、肺活量とかの違いとかで管楽器はどうしても不利な感じがしていましたが、ブラスバンドやオーケストラでは普通にいらっしゃいますものね、失礼しました。
アルバムの話に戻しますと、ラテンの香りたっぷりのSmoothJazzアルバムです。サルサチックでムーディなサックスの音色を中心に、Jessy J本人のボーカルナンバーもあるという、けっこうてんこ盛りのアルバムです。
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ちょっと前にPeter White(ギタリスト)だったから、管楽器というわけではないですが、ギターも、管も、鍵盤も、バランスよく聴くのがよいところですな。ところでJessy Jは、アメリカのサキソフォン奏者でありボーカリストです。
今回の「Hot Sauce」は、彼女の3作目のアルバムになります。実は、これまでのアルバムのジャケットを初めて見たときには、ジャケットにいるのがまさか彼女自身だとは思わなかったくらいですから、周囲もルックス優先で売り出したかったのかなぁ、と思います。
確かにルックスはイイ!のですが、演奏はそういうの関係ないと思えるほど素晴らしいものです。もともと、「いいね!」と思って聴き始めたらこういう情報に辿り着いた、というくらいですから。
アルバムタイトルにもなっているNo.3「Hot Sauce」が、その名のとおり熱く情熱的な作品に仕上がっています。ラテンリズムが心地よく、あっという間に終わってしまうのがちょっと残念です。
No.1「Remember the Night」は、プロデューサーであるPaul Brownも演奏に参加しているオープニングに相応しい作品。これもラテンリズムに溢れていますが、テンポもそれほど速くなく、リラックスして聴きたい雰囲気に仕上がっています。
No.2「Rio Grande」を含めたNo.3までが、サックスをたっぷり堪能、というグループになっています。
No.4「Rainbow Gold」からは、いきなりポップな感じにチェンジします。ピアノをフィーチャーし、Jessy Jのボーカルとサックスが交互に織りなすアグレッシブなナンバーとなっています。
No.5「I’ll You Make Up Your Mind」No.6「Meant to Be」でサックスの作品に復帰。そして、No.7「We Kissed」はボーカルメインで、何ともソフトな仕上がりで私は好きです。やっぱりラテンボーカルはいいなぁ!
そして、ゆったりしたNo.8「Leave Right Now」、情熱的なボーカルのNo.9「In a Sentimental Mood」に続き、アルバムでしか聴けない、No.10「Last Night」です。
No.10は、ピアノにあのJoe Sample、ギターにRay Parker Jr.という豪華な布陣。ちょっとライブセッションのような雰囲気のある、実はこれが一番耳について離れないという、何とも言えない味のある作品になっています。Ray Parker Jr.のカッティングギターとの掛け合いが何とも言えませんね。一回F.O.してからまたF.I.する凝った作品になっています。
オフィシャルサイトもあります。写真や動画など、サービス満点のサイトです。いやぁ、しかし見栄えしますねぇ。
ちなみに、Jessie Jという英国のRnBのボーカリストもいますので、ご注意を!(何の?)
iTunes Storeで試聴できます。
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