私のラッキーナンバーは「98」!

私が使うロッカー、そうナンバーは「098」。私はナンバー98にこだわる。なぜなら、私を育ててくれたのは「98」だから。そう、98とは、NECの国産パソコン、PC-9801シリーズいわゆる「キューハチ」である。

「86」(ハチロク)ではない。私はハチロクには乗らなかった。くどいようだが、EP71からAE92に乗り換えたので、ハチロクを知らない。が、今回の話にそれはどうでもいい。

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DOS/Vという黒船がやってきて、Windowsの時代が来ても、しばらくは生き延びた98。だが、最後の98が消えてもう10年が経過した。DOS/Vが来たとき、98は日本でしか通用しない、過去の遺物と叩かれた。皆が、これからは世界標準のDOS/Vでなければダメだと言った。

98は、日本のビジネスシーン、そしてパソコンユーザにうまく寄り添って成長してきた。ゲームをやりたいというユーザがいればゲーム用の仕様を強化し、ビジネスをやりたいというユーザがいればビジネス用の仕様を強化してきた。なので、アプリケーションも市販モノ、自作モノ、それはもうたくさん出てきた。98は我が世の春を謳歌した。

しかし、DOS/Vが来たら、そんな内向きのものはダメだと皆が言い始めた。どこかで聞いたような話だと思ったら、そうだ、ガラケーの話だ。ガラケーも、写メだ、着メロだ、着うただ、アプリだゲームだおサイフにワンセグだと、お客が喜ぶからといろんなモノをつけていったら盛りだくさんになった。

iPhoneとかAndroidが来たら、そんな内向きなものはダメだと皆が言い始めた。グローバルに通用するモノを作らなければダメだと。グローバルに通用するモノを作れないから日本の家電はダメなんだ、と皆が言い始めた。

しかし、私は98はすごいと思う。ガラケーもすごい。今回はガラケーの話をするターンではないからそっちは省くけど、98はすごいんだ。なぜなら、この私を育てたから。というか、私のような人をたくさん育てたから。

オープンな手法が成功するためには、段階がある。その大事な段階を担ってきたのが98だ。今日は、そんなことを書きたかった。

ちなみに、下駄箱のナンバーの「1089」は逆から見ること。さすがに、下駄箱で「9801」はないだろう。

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