インターネット上のさまざまな調査を行っているNetcraftによると、HTTPサーバアプリケーションのシェアにおいて、Apache HTTP Serverが低下、Microsoft IIS(Internet Information Services)のシェアが伸びている。う〜ん、そんな印象感はないが、どうなっているんだろう? HTTPサーバのシェアはApacheの一人勝ちという印象だから、意外な感じだ。
最新の2015年1月のシェアでは、Apacheが約40%、IISが30%である。しかし、興味深いのは、グラフ中でZとマーキングしてあるあたりだ。ここを境に、Apacheのシェアは低下に向かい、IISのシェアが上がりだした。
何があったのか?
Zにポイントしてみると、「IIS 8.0」と出る。すると、IISバージョン8.0がポイントなのか? IIS 8.0のポイントはこうだ。
IIS 8.0
Windows 8 と Windows Server 2012 に付属するバージョンである。
単一の SSL 証明書ストアによる SSL 証明書配布と管理する機能や、指定要求数を越えた IP アドレスをブロックする機能、指定期間内に FTP ログイン失敗を繰り返した場合の FTP アクセスの制限する機能、Server Name Indication の機能らが追加された。WebSocket プロトコルに対応した。
NUMA ハードウェアのサポートが行われることによりサーバー資源の効率化が可能となった。アプリケーション プールのサーバー資源の利用調整機能の強化が行われ、複数の Web サイトを単一のアプリケーション プールで展開した際のパフォーマンス低下の防止が可能となった。
ワーカープロセスのサンドボックス化などの安全性の向上が行われた。(Wikipediaより)
う〜む、とりたててシェアアップにつながるような劇的な変化はないような…。そういえば、IIS 8.0はWindows Server 2012からの搭載なので、OSリリースの影響の方が大きいのかもしれぬ。いや、もしかすると、このバージョンでの強化・改善点がニーズにマッチしていたのかもしれぬ。
IISはWindowsでしか動作しないから、IISだけのメリットで急にシェアが変化しないような気もする。IISなら、アプリケーションはASP.NETが基本になるし。もしかして、ASP.NETのシェアが伸びているということなのか? それなら個人的に大歓迎だ。本当の真相(?)を知りたいところ。
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