Mac上のWindows 10仮想マシンの容量が逼迫してきました。あらら、あと1GBも残っていない…、これはさすがにまずいのでは?ということで、パーティションサイズを増やすことにしました。こういうのが手軽にできるのが、仮想マシンのいいところです。
Mac上の仮想化には、Parallels Desktopを使っています。Parallelsの「構成」の機能で、仮想マシンのハードディスク容量を増やしてみましょう。ひとまず、160GBあったのを200GBに増やします。基本的に、ハードディスク容量を拡張すると、パーティションも一緒に拡張されます。
しかしながら、ハードディスク容量は増えているのに、肝心のパーティションサイズは大きくなっていません。Windowsの「ディスクの管理」で調べてみると、なんとCドライブと空きスペースの間に、「回復パーティション」があるではないですか!こいつが邪魔して、Cドライブを拡張できなかったようです。
「じゃ、回復パーティションを削除してしまおうか?」という乱暴な手段に出るのはできるだけ避けたいので、そういうときは、便利な道具を使いましょう。
ということで、EaseUSのPartition Masterを使ってみました。このツール、以前にもディスクの掃除(クリーンナップ)で紹介しました。どっちかというとメインの機能ではありませんでしたが、今回はその名にふさわしい機能を使ってみます。さっそくやってみましょう。
ちなみに使ったのは、個人利用限定で無料のFree版、バージョンは12.9です。
Partition Masterというソフトウェア、PCユーザ古参には馴染みが深いので知っているという人も多いでしょう。パーティションの拡大縮小分割など、その名のとおりディスクパーティションの管理を行うソフトです。しかし、今では便利な機能がいろいろ付いているんですね。EaseUSのサイトから、引用してみましょう。
簡単にパーティションのサイズ変更、作成/削除、統合を実行することができます。
ディスク/パーティション形式変換 – プライマリパーティションや、論理パーティション、MBRフォーマットとGPTフォーマットの相互転換、またはFATをNTFSに変換することが可能です。
ディスク間のデータ転送を行う時、指定されたパーティションコピーすることが可能です。
システムを再インストールせずに、古いハードディスクを丸ごと、新しいディスクにクローニングできます。
パーティション復元ウィザードで、削除/紛失したパーティションを迅速かつ簡単に復元できます。
クリーンアップツールを搭載しており、ジャンクファイルや無駄な大容量ファイルを削除することで、スペースを解放することが可能です。
全種類のRAIDs、外付け記憶装置、ハードディスクに対応しており、FAT/NTFS/EXT2/EXT3/ReFSなどのファイルシステムをサポートしています。
パーティションの拡張や結合といった本来の機能を行ってみましょう。ちなみに、Windows XP以降、10まで対応していますので、ほとんどの環境でOKでしょう。
この手の投稿のお約束ですが、実際の作業は自己責任でお願いします。特に、作業前にはバックアップをとることを忘れずに!バックアップには、同じくEaseUSのToDo Backupも利用できます。
EaseUSのサイトに行って、ダウンロードしてインストールしましょう。「個人&ホーム向け」の「無料体験」でインストールします。インストール自体は難しいことはありません。途中、バックアップソフトTodo Backupもインストールするかと聞かれますが、そのへんもお好みで(もし適当なバックアップツールをお持ちでない場合にはインストールを推奨します)。
EaseUS Partition Master – Windows PC & Serverユーザー向けの高機能パーティション管理ソフト
この投稿を書いている時点では、40%OFFのキャンペーン中でした。
インストールが済んだら、そのまま実行できます。あとで実行する場合、管理者ユーザで実行することになり、UACによる確認を求められるので要注意です。
起動すると、「ライセンス認証」のポップアップが出ます。このままFreeで使い続ける場合には、[後で]を押します。もちろん、ライセンスコードを購入してPro版として使う選択肢もあります。
パーティションの情報がリストされ、さまざまな処理の一覧が表示されます。Cドライブと未使用領域の間に、500MB弱のパーティションが居座っているのが確認できます。ここで選ぶのは赤で囲った(全部見えていませんが)「パーティションのサイズ調整/移動」ですが、このとき「*:」となっている500MB弱のパーティションを選択しておきます。選択しておくことで、そのパーティションが操作対象になります。
「パーティションのサイズ変更/移動」が開きます。「新しいパーティションサイズと位置を確認して下さい。」と出ています。ここで、数字の見方を確認しておきましょう。「未割り当て領域 前」というのは、そのパーティションの前にある未割り当て領域の容量です。この場合は、前にあるのはCドライブなので、空きはありません。同様に、「未割り当て領域 後』というのは、そのパーティションの後ろにある未割り当て領域の容量です。この場合は、後に40GBの空きがあるので、そのように表示されています。
作業としては、パーティションサイズはそのままに、後の空き容量がゼロになるようにします。やってみましょう。
前に40GBの空きができた代わりに、後の空き容量がゼロになりました。ここで[OK]を押せば作業内容が反映されます。ただし、重要なのは、ディスクの書き換えはまだ行われていないということです。Partition Masterは作業の内容を記憶しておき、画面左ペインの「保留中の操作」にその内容を表示します。一通りの操作の最後にまとめてディスクを書き換えにいきますので、時間のかかるであろう処理も1回で済みますし、「あ!失敗した!」と思ったらいつでも操作をキャンセルできます。
次は、本来の目的であるCドライブの拡張です。Cドライブを選択した状態で、[パーティションのサイズ変更/移動]をクリックします。同様に「パーティションのサイズ変更/移動」が開きます。もう数字の見方はわかりますね。「未割り当て領域 後」がゼロになるようにすればOKです。
確認して[OK]を押しましょう。「保留中の操作」が2個に増えます。ここで、ツールバーにあるチェックマークをクリックして、操作を確定させましょう。
念のため、確認のダイアログが表示されます。くどいようですが、バックアップをとっておくなど、万全の体制で先に進んで下さい。[はい]で適用処理に入ります。[変更を適用後、パソコンをシャットダウン]にチェックを入れておくと、処理終了後にWindowsが自動的にシャットダウンされます。HDDなどでは時間がかかる場合もあるでしょうから、処理に入らせてこちらは寝てしまう、という場合にチェックを入れておくとよいでしょう、私の場合はSSDなのでさほど時間はかかりませんでしたが、ファイルシステムを触る以上、いったんシャットダウンした方が安全と思い、そのようにしています。
空き容量がバッチリ増えました。
ということで、EaseUSのPartition Master Freeの機能の一部を紹介させていただきました。パーティションのサイズ変更やコピーなどは、このソフトの持つ機能のほんの一部です。ディスクのクリーンナップなどの役立つ機能も付いています。
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