本を読んでみた記「会計天国」(竹内謙礼・青木寿幸)

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こんばんは、エンジニャー的編集者こと、なおさんです。関東地方はいつまで続くの、この梅雨空?というほどの本気(マジ)ぶりですが、こういうときは体調を崩しがちなので気をつけたいですね。

最近は、ビジネス書をやんごとなき理由でいろいろ読んでいるので、その感想などをちらほらと。竹内謙礼さんと青木寿幸さんの共著で「会計天国」。その意表をつくネーミングから、ビジネス書ファンの方なら、名前くらいは聞いたことがあるほどのヒット作ですが、かなり前に文庫になっているので、文庫を購入、読んでみました。

内容は、「会計天国」というくらいなので、会計に関するお話。そうです、これはお話、ストーリー仕立て、ノベルなんです。会計の知識を、お話を読むことですんなりとマスターする、そんな本です。会計の本なので、財務諸表の読み方や会計用語もばっちり解説されますが、それだけなら世の中にわんさかとある会計の入門書でも読めばよろしい。

わざわざお話仕立ての本を読むのですから、やっぱりお話にも期待したいですよね。じゃ、行ってみましょう。大きく、5章に分かれています。主人公「北条」は愛する一人娘の結婚式を眼の前に、首都高でポルシェをぶつけて事故死してしまいます。

そこに現れたのが黒ずくめのスーツ姿という、およそらしくない格好の天使「K」。天使が出てくるから「天国」なんですね。なんとその天使は、ミッションをクリアすれば生き返らせてくれるという賭けを提示します。その賭けとは、これから5名の人物(主人公に何かしらのゆかりのある)を1時間以内に幸せにすること。正確には、未来に幸せになると確定させること。失敗すれば地獄行き。さぁ、北条は賭けに乗るんでしょうか?

昔の女やフィギュア人形、おかまバーのママなんかに乗り移り、いわゆる憑依をして会計をレクチャーし、開眼、そして成功、ハッピー!という流れなんですが、なんかこう、やり取りが楽しいんですよね。そしてちょっと泣けてきます。主人公が芸達者というか、成り切るというか、まぁ完全に憑依先になりすましてしまうわけです。

面白いだけなら、こんなに売れないと思うんです。この本には、会計を理解することの意味、そしてビジネスを成長させる意味、はては仕事をするってどういうことなの? 幸せになるってどういうことなの? という壮大なテーマがあるのです。そう、会計というのはあくまでもビジネスを数値で測るための手段で、肝心なのは中身なのです。中身がないビジネスで数字だけ気にしていたって、そりゃ意味がないだろう、という話です。

なんだか、そんな基本的かつ当たり前のことに思い至らせてくれた本書に感謝です。

最後、主人公は5つのミッションをクリアしますが、果たして生き返ったのでしょうか? そして天使の正体とは? 楽しみながら読んで、しかも知らないうちに「減価償却ってさ〜」とかいうフレーズがするっと口をついて出てくるという、不思議な本ですね。

あなたが、会計に詳しかろうが、そうでなかろうが、読んでみることをお勧めしたい一冊です。そういえばコミック版もあるそうなんですが、ここはやっぱり活字でしっかり読んでほしいですね。

会計天国 (PHP文庫)

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コメント

  1. 小鉄 より:

    こんにちは。以前「○おだけ屋はなぜ潰れないのか」を読んで、潰れるでしょ?と思って以来、惹句に騙されまいと敬遠しているジャンルです。が、読みたくなってきました(^^)v ありがとうございます(^^ゞ

    • naosan より:

      こんばんは、ありがとうございます。
      アレは私も買って読みました。言っていることはわかるんですけど、タイトル飛ばしすぎだろ!と思いましたね。でもあれがああいうネーミングの走りになったのですよね(なぜ〜か?)。
      今回の本はさすが本職とあって、中身がしっかりしています。そこだけでも読んで損はないかと思います。