男はしょうもない(1)―プロローグ

ブログやHPにメアドを載せていると、変なメールが来る。
いわゆるスパムというやつは除き、最近多いのは、出会いを装うものである。
いくつかのメールを見ているうちに、これらには法則性があることを発見した。
その道の達人には今さらという話なのかもしれないが、これらについてまとめてみよう。

この手のメールは、たとえばこんな感じで来る。
万が一まがい物でない可能性を考慮して、趣旨を曲げずに創作する。

はじめまして。あけみといいます。
あなたのことをサイトで見かけて、いい感じだったのでメールしました。
よかったら、メル友になってくれませんか?
私、今悩んでいることがあるので、よかったら相談に乗って下さい。
お返事お待ちしています。

まず、引っかかるのは、「サイトで見かけていい感じ」という下りである。
「サイト」という部分は、たとえば「掲示板」だったりする。
まずメールする理由が必要なので、「いい感じ」だから「メールした」とある。
逆の立場で考えてみれば、「いい感じ」という理由だけで相手にメールしたりしないし、理由として相手にそういうふうには伝えないだろう。
動機は、趣味が合うとか、具体的に書くものである。

きっかけを適当にやり過ごせば、あとは自分の要望を書けばいい。
この時点で、普通の男は「メル友になりましょう」「悩み聞きましょう」となる。
ちなみに、表題にあるとおり私はしょーもない男なので、真面目に返信している。
万が一本物だったら失礼だし。
返信の趣旨は、以下のような感じである。

メールありがとうございます。
私は、なおといいます。
XX歳で、どこそこ在住です。
私でよければ、喜んでメル友になります。
悩み、解決できればいいですね。

すると、どうなるか?
(続く)

このシリーズの記事一覧:
男はしょうもない(1)―プロローグ
男はしょうもない(2)―自己紹介
男はしょうもない(3)―悩み
男はしょうもない(4)―発展
男はしょうもない(5)―核心
男はしょうもない(6)―携帯
男はしょうもない(7)―決裂
男はしょうもない―総括編(1)
男はしょうもない―総括編(2)
男はしょうもない―総括編(3)
男はしょうもない―総括編(4)

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