今日は、成人の日だそうだ。
私の認識では、成人の日は1月15日だったはずだが、数年前に法律が変わり、1月の第2月曜日に変更されたらしい。
確か、ブラックマンデーもといハッピーマンデーとか言ったが…。
もともと成人の日は、元服という儀式を1月15日に行ったことに由来している、由緒ある祝日のはずである。
それが、ハッピーマンデーとかいう、浅はかな景気高揚を狙った愚策によって、1月第2月曜とかいう曖昧な日に追いやられてしまった。
人によっては、絶対に土曜にならないし、必ず休みになるというので歓迎しているそうだが。
成人の日の意義にはとやかく言うまい。
同様に異動されてしまった祝日は、海の日、敬老の日、体育の日がある。
いずれも、元の日付に意味のあったものだが、そもそもその意味さえもねじ曲げてしまうような政策には疑問を覚える。
ハッピーマンデーで、必ず三連休になり、喜ぶという向きもあるだろうが、私の周囲では必ずしもそうではないようだ。
まず私。三連休が増えて、仕事のやりくりが大変になる。
土曜にならず、必ず休日になるので、年間休日数を決めている多くの企業では、盆暮れの休日を減らしたりして、調整せねばなるまい。
あるいは、休日出勤を増やしたりして、本末転倒の結果を招くこともある。
同様に、ただでさえゆとり教育とかで時間のやりくりが大変になっている公立学校でも、さらに大変になる事態が起きているところもあるそうだ。
ハッピーマンデーを好意的に捉えれば、三連休でゆとりある休日を創成し、レジャーやショッピングに充ててもらうことで消費を拡大し、景気高揚を狙える。
だが、日本人がそもそもレジャーなどに精を出せないのは、一定の期間に休日が集中する、根本的な社会構造に原因があるからで、単に休日を増やせばいいというものではない。
休日と平日の稼働状況に極端に差のある交通機関、レジャー施設などを想えば、ハッピーマンデーの設置などというものでそう簡単に消費拡大、景気高揚などをいうものが狙えるわけでないというのがわかるだろう。
やれやれ、成人の日の話が大げさになってしまった。
また今年もこんなふうにくどい一年を送るのだろうね。
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