準本格派カレー?

今まで、餃子、お好み焼きとやってきたが、今回はオヤジでも作れる、準本格派カレーというのを行ってみよう。
準というのは、市販のカレーキットを使うからである。
スパイスをいろいろ調合する必要なしに、手間を掛けたカレーが作れる。
お父さんの下部もとい株を上げるために、挑戦してみたらいかがだろうか?
手間はかかるが、簡単なので、ぜひ試してみて欲しい。

今回使うのは、S&Bの「ケララカレー」キット。
インドのケララ地方のチキンカレーである。
このキットは、普通のスーパーのカレーコーナーなどに置いてあるが、置いてない店がほとんど思うので、よく探して下さい。
このキットには、基本的な香辛料やルーの素が入っている。

炒め用スパイス(クミン)
煮込み用スパイス(ブラックペッパー、レッドペッパー、シナモン、ローレル)
煮込み用ブイヨン
ルーの素(各種調味料、ターメリック)
香りスパイス(クミン、シナモン、コリアンダー、カルダモン)
辛みスパイス(ブラックペッパー、レッドペッパー)

作る量にもよるが、ここではたっぷり作るとして、2箱使うことを想定する。
2つで、800円にもならないが、高いと思う人はこういうカレーを作らない方がいいだろう。

材料は、以下のとおり。
キットの外箱にも書いてあるが、多めに用意する。

鶏肉手羽元、800グラム。
タマネギ大、3個。
ニンジン、1.5本。
セロリ、1本。
リンゴ、1個。
ニンニク、2かけ。
ショウガ、少々。
プレーンヨーグルト、少々。
粗挽き胡椒、少々。

材料の下ごしらえである。
鶏肉には、胡椒をまぶしておく。
タマネギは、みじん切りに。フードプロセッサを使おう。
ニンジンは、1本はすり下ろす。
残りの半分は、適当な大きさに(カレーとかシチューとかに入っているイメージで)カットしておく。
セロリは、葉の部分を切り離し、白い部分だけをすり下ろす。
リンゴは、皮をむき、芯を切り落としてすり下ろす。
ニンニクは、みじん切りにする。
ショウガは、皮をむき、すり下ろす。ただし、絞り汁だけ使う。

煮込み用の鍋に、あらかじめ水を1リットル入れ、湧かしておこう。

中華鍋を熱する。中華鍋でなくてもよいのだが、強火でガンガンと言うことを想定して、あえて中華鍋としておこう。
中華鍋には、サラダ油をちょっと多めにひいておく。
ニンニクや鶏肉を揚げるときは、思い切って強火で行く。
鍋が熱くなって煙が立ちはじめたら、ニンニクのみじん切りを投入する。
焦げないように気を付けながら、いい色になって香ばしい匂いが漂うまで、油で揚げる。
揚がったら、ジャーレンなどですぐに引き上げて、小皿によけておく。

そのまま、鶏肉を投入する。
皮の付いている面を油に浸けるようにして、こんがりと焼く。
ここでこんがりと焼くのは、ひとつのポイントとなる。
皮が香ばしくなるので、ぜひともこんがりとしておきたいものだ。
肉汁が出ると脂がはねるので、フタも用意しておきたい。
こまめにひっくり返しながら、香ばしい匂いが充満するまで焼く。
ニンニク風味の、鶏肉が香ばしくできるはずだ。
いったん中華鍋の火を止め、これを煮込み用の鍋にそのまま移す。

キットには、煮込み用のスパイスやブイヨンが付いている。
ブイヨンは、そのままブイヨンである。
これを、鍋に投入する。
スパイスは、ブラックペッパー(黒胡椒)、レッドペッパー(唐辛子)、シナモンスティック(肉桂)、ローレル(月桂樹)、などである。そのまま、鍋に投入する。
終盤で取り出すことを考えれば、金属のネットや何かに入れておくといいかもしれない。
ぶつ切りにしたニンジンも、ここで入れておく。

次に、野菜を炒める。
中華鍋を再び熱して、油が足りないような感じなら継ぎ足しておく。
火は強火で。
そこに、揚げたニンニク、みじん切りのタマネギを投入する。
キットには、炒め用のスパイスが付いている。クミン(馬芹)である。
これも混ぜ入れ、水分が飛ぶまでひたすら炒める。
色が変わってきたら、セロリ、ニンジン、リンゴ、ショウガを混ぜ合わせたものを投入する。
これも、水分が飛ぶまでひたすら炒める。
炒めあがったら、火を止めて、煮込み鍋に投入する。
これで、中華鍋の出番は終わり。

煮込みは、弱火でひたすら1時間は最低煮込む…。
アクが浮いてくるので、根気よくすくうように。
アクが残ると、どうもうまくいかないので。
鶏肉が柔らかくなり、骨が外れるくらいになったら、外してしまおう。
できれば軟骨も取り去っておくと、食べるときに楽である。

材料がよく煮えたら、ルーを入れる。
火を止めて、煮込み用スパイスを取り出す。
ルーは量が多いので、少しずつ溶くように混ぜ込んでいこう。
いっぺんに入れると、必ずダマになるので、ゆっくりと。
すべて溶き終えたら、再び点火して弱火で煮る。
とろみが出てくるまで、焦がさないように気を付けながら、20分ほど煮込む。

ここで、香りスパイス(クミン、シナモン、コリアンダー、カルダモン)を投入する。
香りスパイスは文字どおり香り付けのものなので、どのような辛さが好みかにかかわらず、入れてしまう。
さらに、ヨーグルトを適量投入すると、仕上がりがマイルドになる。
必ずプレーンタイプにすること。微糖でも甘くなるので、スッキリしなくなる。

辛いのが苦手な人、お子さんにも食べさせる人は、ここでやめるか、別の鍋に適量を移そう。
辛くする方には、辛みスパイス(ブラックペッパー粉末、レッドペッパー粉末)を、好みに応じて投入する。
全部入れると、そうとうの辛さになるので、味を見ながら投入する。

これで、さらに少し煮込めば、できあがりである。
ちょっと緩めにできあがるが、材料の味がしっかりしたカレーができあがる。
とろみが強く味が濃いのがよければ、少し余計に煮込んで水分を飛ばしてしまおう。

さて、付け合わせには、らっきょう酢漬けか、福神漬けか。
個人的には、らっきょうをお勧めする。
ご飯は、こわい方がよい。タイ米などが合うかもしれない。
我が家ではおかわりが続出するカレーを、ぜひお試し下さい。

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