日本語入力には何をお使い?(2)

バージョンアップで便利になった点は気付かずとも、不便になった点や操作感が変わった点については、めざとく気になるものだ。かなり使ったので、そんなことをつらつらと…。

メールを含むビジネス文書をたくさん書いていると、金額を半角で入力することが多い。たとえば、以下のような感じ。

これをするには、2,000円の費用がかかります。

全角モードで「これをするには、」まで入力し、半角固定モードにして「2,000」と入力し、また全角モードに戻して「えんのひようがかかります。」と入力し、変換する。すると、

これをするには、2,000円の費用がかかります。

ぱっと目にはわからないが、金額のカンマが、全角になっているぞ。入力方法を変えていないので、ATOK17のときとは明らかに振るまいが違う。記憶によれば、「2,000」の部分はATOK17では1個の文節だったが、ATOK2005では「2」「,」「000」と3つの文節に分かれている。少々戸惑いながらも、ならば「,」だけ半角にしてやればよい、と変換する。これで学習される、はず。

だが、なんどやっても結果は変わらないのだ。毎回毎回変換するのも鬱陶しいし、面倒なので、何か設定があるのだろうと考える。プロパティから設定を見ていくと、「半角全角変換」というのがある。これは、文脈で妥当な幅に記号を自動変換する機能らしいが、よくわからずもこの機能をオフにしてみる。結果…。変わらず。

じゃ、違う設定があるのかな?と思いひととおり見てみるが、それらしきものはなし。どうやら、根本的な思い違いをしているらしい。発想を転換し、以下のように入れてみる。すべて全角モードで、「これをするには、2000えんのひようがかかります。」として変換。「2000」の箇所で変換候補を選ぶと、「2,000」というのがある。これで確定させれば、以降からは「2000」に対しては「2,000」と出てくる。

モード切替が不要になった分、入力効率、変換効率がアップしたかと考えるべきか?長年、半角の英数字は固定モードで入力してきたから、なかなか意識の転換はできない。だが、毎度毎度カンマの変換を行うよりは、いいかもしれない。

もうちょっと突っ込んでみれば、半角のカンマやピリオドを句読点と親切に見なして、わざわざ全角に変換してくれているとも考えられる。この設定がどこにあるのかはわからないが、探してみれば出てくるかも知れないが、気力がない。残念!

蛇足だが登録してもいない「波田陽区」が一発で出てくる。ピカチューには負けるが、辞書作りも、ここに極まれり、である(「極まれり」は変換できないから、用法的に間違っているのだろう。残念!)。

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