W-ZERO3[es]にアドレス帳を移す

[es]にデータ共有の仕組みを組み込んだので、ようやく携帯電話のアドレス帳のデータを移すことを考える。ずっと前に書いたような気がするが、携帯電話からは、

携帯電話用ツール→Outlook→[es]

という道順でデータを移す。最初のツールとは、携帯電話のデータ管理やバックアップに使える市販のPCソフトで、私の場合は「携帯マスター16」を使っている。「携帯マスター16」を使って携帯電話からアドレス帳を取り出し、そのデータでOutlookの「連絡先」と同期させ、最終的にActiveSyncを使って[es]にデータを持ってこようというわけだ。机上の理論だが、果たしてうまく行くのだろうか?

最初に、「携帯マスター16」で、携帯電話のアドレス帳を取り込む。この手順の説明は省略するが、「メモリダイアル・マスター」という「携帯マスター16」内のツールを使う。うまく取り込めれば、次のような画面になる。

Memorydialmaster_01_1 クリックすると拡大します。

ここで、[ファイル]メニュー→[Outlookシンクロ]→[アドレス帳へエクスポート]を順に選ぶ。すると、Outlookの連絡先にデータをエクスポートできるようになる。このまま実行すれば、メモリダイアル・マスターのデータがそのままOutlookに移るが、同名のデータがすでにOutlook側にある場合にそれを優先させたい場合には、「重複データがある場合、Outlookのデータを優先する」にチェックを入れておく。

Memorydialmaster_02 クリックすると拡大します。

「処理実行」を押せばエクスポート処理が開始される。アドレス帳データの大きさにもよるが、かなり時間がかかる。ついつい止まったかと思ってしまうが、最近どうもこの手のアプリケーションが信用できなくなっているいい証拠である。エクスポートが終われば、次のような画面になる。

Memorydialmaster_03 クリックすると拡大します。

さて、終わったようだ。果たしてきちんと取り込まれているのだろうか?「閉じる」を押して、「メモリダイアル・マスター」に戻り、終了してOutlookの「連絡先」を確認してみることにしよう。

Outlook_address_02 クリックすると拡大します。

トータルで157件とあるように、データが取り込まれている。とりあえずうまく行ったようなので、携帯電話のアドレス帳のどの部分がどこに取り込まれたのか、ざくっと確認してみる。ちなみに、私の携帯電話であるSH901iSから「メモリダイアル・マスター」に取り込んだ場合、電話番号3件、メールアドレス3件が有効となる。メールアドレスの場合、そのまま順番にOutlookの「電子メール」「電子メール2」「電子メール3」として取り込まれる。電話番号の場合は少々厄介で、番号を携帯電話側で「一般電話」として分類してあった場合、Outlookでは「その他の電話」として取り込まれる。「携帯電話」として分類されていれば、「携帯電話」として取り込まれる。同じ分類のものが複数ある場合には、後に取り込まれた方が優先となる。つまり、携帯電話側で携帯電話番号を複数登録してあった場合、それはすべて取り込めずに最後のものだけが生きてくる。これは、Outlookのアドレス帳の仕組みが、番号を複数覚えてそれについて分類を指定する方式ではなく、まず分類ありきでそこに番号をはめていく方式を採っているからだ。これだと、同じ分類の番号を複数覚え込ませることはできない。

なので、少々面倒だが、携帯電話側か「携帯マスター16」などのソフトで、でいったんアドレス帳を整理することをお勧めする。基本的に、分類が重複しないようにすれば、それをすべて取り込むことができる。さっそくやってみよう…。

(この間作業中…)

今度はうまく行ったようだ。携帯電話側の「携帯電話」は「携帯電話」、「自宅電話」は「自宅電話」、「一般電話」は「その他の電話」に分類され、ひととおり取り込まれたようだ。なお、住所やその他の情報はあえて気にしていない。重要なのは、電話番号とメールアドレスだからだ。

では、最終的に「ActiveSync」を用いて、Outlookの「連絡先」を[es]に取り込んでみよう。手順は、昨晩さんざん書いたので、省略する。要は、[es]側のUSB接続を必ず「ActiveSync」に切り替えて(これをよく忘れる)、USBケーブルで接続するだけだ。アプリケーション「ActiveSync」が起動し、自動的に「連絡先」を同期してくれる。終われば、ケーrぶるを引っこ抜けばOKだ。念のために、[es]で「連絡先」を開いて確認しよう。きちんと取り込まれていれば、OKだ。

なお、[es]側で「連絡先」を編集して、それをOutlookに反映して、さらに「メモリダイアル・マスター」にインポートさせ、携帯電話に送るということもできる。項目の欠落などの不安はあるが、機会があれば試してみたい。

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