自動車税を納めてきた。

知人が自動車税を納めてきたと聞き、すっかり忘れていた自分に気付いた。納期限は5/31日、危ないところであった。しかし、なんとはなしに納めているこの税金、いったいどういう種類の税金で、何に使われているかということは、意外と意識されていないのであった。

自動車に関する税金には、取得時、保有中、走行中、という大まかに三種類あるそうだ。取得時には、従量税、取得税、消費税がかかる。保有中は、自動車税がかかる。走行中には、ガソリンなどの揮発油税がかかる。とにかく、税金ばかりだ。

このうち、目に見えて税金を払っているという感じになるのは、自動車税だろう。4月に、郵便で納付書が送られてくる。排気量に応じて、金額が決まってくる。最初の年は、排ガス規制のランクや燃費規制のランクで、税額に低減処置が加わって、お得感が増すようになっている。これは、グリーン税制というそうだ。

実は、自動車税は地方税のひとつであり、普通税である。普通税なので、特に何かに使うという目的税ということではない。都道府県単位で、その使途は変化する。自動車税が、道路などの整備に使われるものと思っていたら、大間違いだ。

従量税は国税であり、取得時や車検のたびに徴収される。一種の目的税だが、使途ははっきりとわからない。取得税は地方税で、これは道路などの整備に用いられる目的税だ。

さらに、ガソリンを入れれば揮発油税が徴収され、これは地方道路の整備に用いられる目的税となる。よく道を走っていて見かける「あなたの税金で作っている道路です」というのは、いったいどの税金を指すのか、わからない。漠然と、自動車関連の税がまとめられて道路整備に役立っているというのは、早合点であった。

それにしても、車を持っているというだけでものすごい税金を取られているのだなぁ。言ってみれば車検も一種の税金だし。車が贅沢品であった時代はもうとっくに終わっていて、都市部はともかく地方では必需品なのだし、こういったことは状況に応じて柔軟に変えていって欲しいものだ。

本当の贅沢品として、ブランドものや高級食材に税金をかけた方がいいんではないでしょうかねぇ、国税庁の方。

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