この週末は、毎年恒例の伊豆への小旅行へ行ったのだった。で、お昼はどこで採るかというと、この店に決めているのだった。通過時刻ともにぴったりの場所にあるのである。
おおざっぱに言えば、伊東市にあるおそば屋さんだが、地図で言えばこのあたりだ。国道135号沿いにあるのだが、駐車場に車を止めれば、写真のとおりの渋い佇まいが顔を見せる。石段を上がれば、今時自動ドアでもない入り口が迎えてくれる。
こちらは、そば、うどんと甘味という品揃えだが、食事目的なので、そばかうどんをいただく。そばは、更科系のあっさりしたものだ。うどんは、コシがあって歯ごたえもしっかりあるというものだ。どちらを食べてもいいが、できればそばをいただきたい。
そばには、オーソドックスなせいろ、天せいろなどがあるが、ぶっかけもお勧めである。大根おろしや鰹節などの薬味をそばに乗せて、つゆをかけて一気に食べる。そばの実を揚げたものが付いてくる。これを乗せて食べれば、香ばしさも格別だ。
(ぶっかけはそば湯が楽しめないが、別にせいろなどを頼めば、そば湯が楽しめる。このときに、このそばの実を入れるとまた香ばしくて最高である)
天せいろは、季節の野菜、今ならなす、カボチャ、シシトウ、大葉などのほかに、車エビの天ぷらが付いてくる。これらは、つゆにつけるのではなく、抹茶の入った塩を付けていただく。揚げたての天ぷらを塩味で食べるというのは格別だ。
仕上げのそば湯もいい。もしかしたら、そばそのものより味が濃いのではないかというそば湯をいただくと、お腹も一杯である。見た目、それほどボリュームがありそうには見えないのだが、食べたあとにずしんと来る。
最後に、薬味のわさびが絶品だったと付け加えておこう。辛みは当然だが、甘味も十分にあり、そばのうまみを引き立てる。うまいそばには薬味は不要といった人もいるが、薬味はあった方がいい。さすがわさびの本場である。
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