虫の不思議。

帰宅時、自宅マンションのエレベータに乗ろうとしたら、ドアのレールの間で潰れている虫がいる。よく見ると、緑色をしたカナブンなのだが、こんなに涼しくなったのに、なんてことはさておき、とんでもない方向に思いが向いてしまうのは困ったものなのである。

こういう風に潰れている虫を見ると、エレベータホールの明かりに寄せられてきたのだろうけど、何もこんなところに飛んでこなくてもいいのにな、などと勝手なことを考える。そう、エレベータホールはそのまま中庭に面しており、つまり外なのである。夏の間は、エレベータホールの明かりを目指して、たくさんの虫が夜中に訪れている。

そもそも、夜行性の昆虫はなぜ明かりに向かうのであろうか?それは、明るいところに向かう性質があるからですよ、などという答えはこの際期待していない。明かりというものの存在を考えてみてくれ。そもそも、人類が火や電灯で明かりを灯す以前は、自然の明かりといえば天体の発する光か、生物の発する微々たる光のみではなかったか。

昆虫たちが、そのころから姿形、性質を大きく変えていないとすれば、その当時に光に向かう性質があったのか、あったとすればなんの役に立っていたのか、疑問に思ってきた。そもそも、光に群がって何か得があるとは思えないし、それならばなぜそんな性質を持っていたのか。

もしかしたらすごく単純なことで、日の光を求めているだけ、などと言うことなのかもしれないが、秋の夜長、謎は深まるのである。奇しくもテントウムシが電灯のあたりでカツンカツン言っている。暖かいのかも知れないが、夏の間は暑すぎるのではないかな。

う~む。

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