W-ZERO3[es]でPCデータ通信

今回は、[es]をPCのモデムとして使うための設定を行ってみたい。[es]を、付属のUSBケーブルでPCに接続すれば、データ通信用のモデムとして使用できる。契約時に、「リアルインターネットプラス」を申し込んでいるので、PCから接続した場合の通信料を固定にできる(ただし速度は今ひとつだが)。

まずは、USBケーブルでPCと接続した場合の動作を「ActiveSync」から「モデム」に切り替える。これを行わないと、[es]が接続したときのPCからのデバイスとしての見え方が異なる。「ActiveSync」だとそういうデバイスとして認識されてしまうので、「モデム」として認識されるように切り替える。具体的には、[スタート]→[設定]→[接続]タブ→[USB接続]と選んでいき、「PCと同期する。(ActiveSync)」となっているのを「モデムとして使用する。」に切り替える。これで、[es]をPCにつないでも、「ActiveSync」デバイスとして認識されなくなる。

Usb_connection_modem 「モデムとして使用する。」に切り替え。

続けて、[es]をPCに接続する。すると、新しいデバイスとして認識され、Windowsの「新しいデバイスウィザード」が起動する。

Installmodem_01

Installmodem_02 クリックすると拡大します。

デバイスドライバのインストールには、[es]付属のCD-ROM「Getting Started CD(お使いになる前にCD)」が必要だ。これ以外は、何も特別なことはないので、デバイスドライバをインストールする。これで、[es]をモデムとして使用できるようになる。

あと、必要なのは、 [es]でWILLCOMのアクセスポイントに接続するための、「接続」の設定だ。[es]用に、新しい接続を作成することになる。

さて、ダイヤルアップ用の接続に必要な情報は、最低限は、アクセスポイントの電話番号、ID、パスワードなのだが、果たして何を設定すればいいか最初はまったくわからず、困った。製品と同時に届けられたWILLCOMのサービス案内を見るが、あまり具体的なことは書いていないし、[es]の取扱説明書を見ても、肝腎なことは何も書かれていない。さて困ったな、と思っていたら、[es]単体で接続する場合と基本的には同じなのではないか?という当たり前のことに気付いた。この情報は、「オンラインサインアップ」で取得されているはずだから、「オンラインサインアップ」で設定内容を確認することができるはずだ。さっそく見てみる。「オンラインサインアップ」で接続後、「現在の設定確認」で見ることができる。

Online_signup_info_01 結局、重要な情報は何もないように見える。

最後の方に、「パソコンやPDAの設定」という項目がある。ここに、「PRIN」への認証情報(ダイヤルアップユーザ名とダイヤルアップパスワード)がある。ちなみに「PRIN」とは「プリン」と呼んで「PRovider INcluded」の略ということである。WILLCOM製機器専用のインターネット接続サービスだ。WILLCOM製の通信機器を購入すると、自動的に使用できるようになっている。これをこのまま利用すればいいようだ。ただし、電話番号だけは、「PRIN」のサイトから、自分の加入しているプランに合わせて取得する必要がある。これが厄介といえば、ちと厄介である。だが心配ない。[es]に設定されている「センタ名称設定」の情報から、番号を取り出せばいい。具体的には、[スタート]→[設定]→[接続]タブ→[接続]と開き、「センタ名称設定」項目の「既存の接続を管理」を選ぶ。そこには接続の一覧が出るが、ここになにげに電話番号が表示されている。これをメモしておこう。

Center_setting_01 右側の欄が電話番号。

情報が取得できたら、PC側の接続を作成しよう。まず、何らかの手順で(いろいろあるからだ)「ネットワーク接続」を開く。そこから、「新しい接続を作成する」を選んで、「新しい接続ウイザード」を開始する。

Create_new_connection_01 クリックすると拡大します。

「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_02 クリックすると拡大します。

接続するのはインターネットなので、「インターネットに接続する」を選び、「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_03 クリックすると拡大します。

接続は、すべて手動でセットアップしなければならない。「接続を手動でセットアップする」を選び、「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_04 クリックすると拡大します。

接続には、先ほどインストールしたW-ZERO3モデムのドライバを使用する。「ダイヤルアップモデムを使用して接続する」を選び、「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_05 クリックすると拡大します。

接続に名前を付ける。わかりやすい名前がいいので、「W-ZERO3」と簡単に付ける。「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_06 クリックすると拡大します。

ここには、先ほどメモした電話番号を入れる。最後に「##番号」が付いてるはずなので、それも忘れずに入れる。「次へ」をクリックし、進む。

Create_new_connection_07 クリックすると拡大します。

ここには、先ほど取得した「ダイヤルアップユーザ名」と「ダイヤルアップパスワード」を入れる。下の2項目は、規定値のままでもよいし、必要に応じて変えてもいい。

Create_new_connection_08 クリックすると拡大します。

これで完了だ。さっそく、試しに接続してみよう。PCの[スタート]メニュー→[接続]→[W-ZERO3]の順で選択する。

Connect_prin_01 クリックすると拡大します。

「ダイヤル」をクリックすれば、電話がかけられ、ダイヤルアップ接続が開始される。

Connect_prin_02

あとは、そのままネットサーフィンしたり、メールの送受信を行ったりと、思うがままだ。ただし、定額とはいえ、使用終了時には必ず接続を切断しよう。

コメント

  1. [W-ZERO3][Windows Mobile] なおさん亭::別館,W-ZERO3でPCデータ通信

    W-ZERO3 [es]をPCのモデムとして使う方法を具体的にくわしく紹介しています。 http://naosan.way-nifty.com/blog/2006/09/wzero3pc_5cf0.html

  2. W-ZERO3ではじめるユビキタス生活12日目~PCから接続する

    W-ZERO3を購入したもうひとつの理由。それはPCから接続したいからだ。 ノー…

  3. 多恵 より:

    感動しました。
    昨日ZERO3-esを購入し、Willcomとの契約も結び、リアルインターネットにも申し込み、後はつなぐだけ、と思って家に帰ってきたのですが、取扱説明書には役立つ情報がなく、この機種ではパソコン通信(受信)はできない、というようなことも書いてあり、なんだか騙されたような気持ちになっていました。
    今日また、気持ちを取り直し、なんとか自分で解決しようと思い、あらゆる可能性を試しましたが、何をどうやっても接続はできず、電話をかけるそぶりも見せてくれないので、怒り心頭の境地でした。
    そして、藁にもすがる思いでインターネット検索し、このページを偶然みつけ、非常に具体的に手順が書いてあることから希望に胸膨らませ、もう一度チャレンジしてみたところ、ついに接続できました!!!!万歳三唱でした。
    本来ならば、シャープやウィルコムがこのような具体的な説明を書くべきなのですが、製品やサービスを提供する側というのは、意外にユーザーとしての視点を無視しており、こんなものなのかもしれません。
    本当にありがとうございました!

  4. なおさん より:

    多恵さん、はじめまして。
    接続に成功してよかったですネ!
    私も最初に情報がなくて困ったので、手順を備忘録的に残しておこうかと思ったのです。お役に立ててよかったです。
    またよろしくお願いします!

  5. あどあど より:

     アドエスですが、ここの説明と同じようにやってモデムとして接続してくれました。
     ほんと、ウィルコムがこういったマニュアルを作ってくれるといいんですけどね。
     とても丁寧でわかりやすかったです(^^)
     ありがとうございました。

  6. なおさん より:

    あどあどさん、はじめまして。
    うまくいってよかったですね。
    これからもよろしくお願いします!

  7. 朱雀式 より:

    引っ越し直後の一時的ネット環境

    引っ越しました。まずは一人暮らしに必要と思われる最低限の物資を搬入。 ・パソコ…