Copy Syncronizerというソフト

もう本格的に春だろ、と思っていたらいきなり雨で冷え込む日々、すっかり風邪ひきとなりましたが、東京ミッドタウンは雨の中でも相変わらず爺婆でまみれている今、Copy Syncronizerというソフトがバージョンアップしたという知らせが久々に届く。Copy Syncronizerとは、UNIXな人にはrsync、古いWindowsな人にはブリーフケース、とでも言えばいいのだろうか、要するにファイルの同期ツールである。

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ファイルの同期ツールとは何か?一言で言えば、2つのフォルダ間でファイルの同一性を保持するためのツール、ということになろうか?たとえばAというフォルダをBというフォルダに同期するとき、AからBにファイルがコピーされるが、BにあってAにないファイルは、Bから削除される。つまり、コピーの必要なファイルはコピーされ、不要なものは削除する、そういうツールだ。その動作から、ファイルをバックアップしたりする目的で使用されることが多い。私もそのひとりだ。

Copy Syncronizerは、このように同期ツールとして用いるのがメインになりそうだが、実は多様な機能を持ち合わせている。単純にコピー・移動したり、新しいファイルだけをコピーしたり(バックアップ)、更新されたファイルだけをコピーしたり(更新)することもできる。ターゲット(コピー先をこう呼ぶ)にしかないファイルは削除されるので、万が一の場合に不安という場合には「バックアップ」をすれば、とにかく新しいファイル、更新されたファイルだけどんどんコピーされていくから、万が一の際に古いファイルをターゲットから引っ張り出し、回復させるという使い方もできる。

もちろん、ネットワーク越しにも使えるので、定期的にサーバにバックアップ、などという使い方もできる。特定のフォルダやファイルを除外したり、痒いところに手の届くようなオプションが実に多彩なのだが、そのためかこのソフトはフリーではない。いくばしかを支払うシェアウェアとなっている。だが、こういうソフトウェアは目的さえマッチすれば長く使い続けるものだし、バージョンアップしても新規に料金を請求されるわけではない。私自身ももう5年ほど使っているが、もうとっくに元は取れたという感じだ。

必要なものしかコピーしないので、デジカメ写真をMOやDVD-RAMにバックアップする際にも有効である。これらのデバイスはHDDほど高速でないので、バックアップのたびに毎回毎回ギガバイト単位のコピーをされては、時間もかかるしメディアの寿命にも影響する。しかもターゲットの十分な空きがあるかどうかも調べてくれるので、多くの場合はコピーする前に空き容量不足を検出できる。コピーを始めて、やっぱり空きがないですよ、などと言われる心配はないのだ。

試用期間があるので試すこともできるので、この手のツールが入り用だったら検討してみてはいかがだろうか?USB接続のHDDに重要なデータをバックアップ、という場合にも十分使えるはずだ。

作者サイト:kish Designs :: CopyTo Synchronizer :: Synchronize and back up your files

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