Windows Vistaの最初のService Pack(SP1)が、去る18日にリリースされた。Windows Updateにて表示されるようになったのがいつからかはわからないが、本日確認してみたところ導入可能になっていたので、さっそく入れてみることにした。
今回のService Packは、とりたてて機能強化が行われるわけではないようだ(Windows XP Service Pack 2のときとはだいぶ事情が異なる)。バグのフィックスやセキュリティ麺の問題の解決などがメインになり、機能強化は二の次のような感じである。それでも、exFATと呼ばれるファイルシステムのサポートや、暗号化ファイルシステム、ディスクデフラグツールの拡張、など細かな強化が行われている(いずれもすぐに役立つ、という類のものではないような気がする)。個人的には、安定度の向上に期待したい。特に、ビデオコントローラに絡むと思われる突然のブルーバックは、ハードウェアの修繕で改善されたものの、皆無になったわけではない。ここらへんがどうなっているか、空き時間にでも確認したいものだ。
SP1の導入自体は、通常のWindows Updateと同じで特に考慮すべき点はない。システムファイルの多くを書き換えるために再起動が必要になるほかは、変わる点はないように見える(ダウンロードするモジュールが大きなせいか、そういった物理的蜷要因で時間がかかる、ということはある)。ただ、案の定というか、私特有の問題というか、またもはまってしまったのである。
SP1をダウンロードされ、インストールの第一段階のようなものが実行されると、再起動するように促される。ここで、何も考えずに再起動したのだが、起動中に何とブルーバックで落ちる!という問題が発生した。やれやれまたかよと思いつつ、しようがないので再起動する。すると、きちんと起動しなかったという旨の英語の画面になり、「recommend(お勧め)」と表示される修復モードを選択すると、原因を調べて修復の手伝いをしてくれるようだ。その結果、システム回復を行うかとか聞いてきたので、思わず「回復してくれ!」とやってしまいそうになったが、ちょっと待った!
何か変なことが起きたら、原因らしきものがわかるまで、先に進まないのが原則である。前に、メール関係のフォルダが一式なくなってしまった悲劇を忘れてはならない。まずは落ち着いて、どこが問題になりそうか確認してみる。
何度起動しても、ブルーバックになることは変わらないようだ。このとき、上記の「recommend」と出ている選択肢は選ばず、あえて通常起動を選ぶ。当然、いつもどおり起動するようになるが、やはりブルーバックになる。これは困ったな、早まったかな、と思い始める。
だがこういうときの鉄則は、「できるだけ身軽になる。」だ。というわけで、刺さっているものをすべて外してしまうことにする。PCMCIAスロットの通信カード、USB接続のマウスなど。外して起動してみると、あ~ら不思議、先に進むではないか。やはり、USB関係にはまだ問題があるのかなぁ、と思いつつ意外と時間のかかるインストール作業を眺めていた。終わってしまい、ログオンすれば、今までと変わらぬ風景だ。バージョンを確認してみると、きちんとSP1になっている。このあとに、通信カードやモデムをつないでも、問題ないようだ。
話に聞けば、ファイルのコピーや移動なども速くなっているということだ。あのまどろっこしいファイルコピーなどが改善されるとなるとうれしい話だ。しばらく使って、感触を確かめてみたいと思っている。
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